プロジェクタでオンデマンドビデオは楽しめるか

さて、このプロジェクターでオンデマンドビデオなどの動画を見るとどんな感じなのだろうか? 今回は部屋の壁が白いので、これに投影して動画を見てみた。プロジェクター用スクリーンを用意すれば、より鮮明に映像を楽しめるであろうことをまずお断りしておく。

まず、気になるのはスクリーンとどの程度、離れれば、どの程度の映像がどの程度のクオリティで見られるのか?ということだろう。実際によく使ったのは1メートルぐらいの距離で、これで20型程度のサイズの映像になる。

これだとまあ小型のパーソナルテレビとかPCディスプレイ程度のサイズなのだが、照明がある状態でもある程度の鮮明なクオリティで映像として見ることができる。なんといっても、プロジェクションするのにいちいち照明を落としていては面倒だ。これだと、食事のときなどにオンデマンドビデオを投影して楽しむようなこともできる。

U-NEXTのメニューを投影しているところ。照明をつけていても比較的クリアな映像だ

こちらはAmazon.co.jpのプライム・ビデオのメニュー

2メートルぐらい離れると、40インチ程度のサイズになるのだが、このぐらいになると、照明ありだと映像がけっこうぼやける感じだ。照明を落として実用的に鑑賞でできるのはこのぐらいの距離までなのではないか? と思う。ただ、大画面もこのぐらいの距離で投影すると、大画面も相まってかなり映像を楽しむことができる。

プロジェクターということで、温度の上昇も気になるところだが、ボディ自体はあまり暑くならない。しかし、さすがに2~3時間とか連続して映像を搭載すると、熱のせいかあるいは、ハードウェアリソースのせいなのか映像が数秒間、または数十秒間とまるようなことも起きた。

サウンドも高品質

また、このタブレットは4つのJBLスピーカーを搭載し、普通のタブレットよりもいい感じの音を出してくれるので、大画面に投影して映像を楽しんでいるときも、それに負けない音が出ている。

ちなみにDOLBY ATMOSというロゴ表示があるが、これはATMOSモバイル対応ということで、対応するヘッドフォンなどで立体的な音が聞ける。

ディスプレイの下に4つのJBLスピーカーを搭載する

DOLBY ATMOSに対応したコンテンツを再生するとより立体的なサウンドが楽しめる

大画面の映像を手軽に楽しめる

「YOGA Tab 3 Pro 10」は、プロジェクター搭載しているわりにボディもコンパクトで普通に持ち運べるし、普通にタブレットとして使っても便利に映像を楽しめそうだ。Wi-Fiモデルに加えて、LTEモデルもそろえているので、家の中だけでなく、外出先でも活躍の場はあるだろう。テレビほど大ぶりのものは欲しくないけど、大画面でオンデマンドビデオを手軽に楽しみたいというような人にはうってつけといえる。

製品名 YOGA Tab 3 Pro 10
直販価格 65,379円(税込み)/Wi-Fiモデル
OS Android 5.1
CPU Intel Atom x5-Z8500 (1.44GHz)
メモリ LPDDR3 2GB
グラフィックス Intel HD Graphics
ストレージ 32GB eMMC
ディスプレイ 10.1型ワイド(2,560×1,600ドット)IPS液晶
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth Bluetooth 4.0
その他通信機能 3G、LTE(いずれもLTEモデルのみ)
Webカメラ 前面:500万画素、背面:1,300万画素
主なインタフェース Micro USB(OTG対応)、SDメモリーカードスロット、マイク入力/ヘッドホン出力コンボポートなど
バッテリ駆動時間 約18時間
本体サイズ / 重量 W247×D179×H4.68mm/約1.13kg