キングジムは8日、折り畳めるキーボードを搭載した、Windows 10搭載のモバイルPC「ポータブック」(XMC10)を発表した。重量約830gの8型モデルで、プロセッサにはIntel Atom x7-Z8700を採用する。価格はオープン。店頭予想価格は税別90,000円前後。発売日は2016年2月12日。

ポータブック(XMC10)。OSはWindows 10 Home 64bit。ディスプレイ上部には約200万画素のWebカメラとマイクを搭載する

キーボード中央が2つに分かれ、コンパクトに収納できる独自機構「スライドアーク キーボード」を搭載した、同社初のWindows 10搭載PC。ディスプレイは8型TFTカラーのノングレア液晶で、解像度は1,280×768ドット。"使うときに開き、移動時はたたんで持ち運ぶ"という、同社のデジタルメモ「ポメラ」シリーズを思わせる製品だ。

スライドアーク キーボードの機構。85キーを載せながら、収納時はA5サイズとなる

キーボード収納時の本体サイズは204×153mmと、A5サイズ(205×148mm)の手帳とほぼ同等。本体外装はレザーのような手触りといい、「手に馴染み軽快に持ち運べる」とする。

キーボードの配列は日本語85キーで、最上段には、フライトモードやディスプレイのオンオフなど、ファンクションキーと組み合わせて使えるホットキーも搭載。キーピッチは横18mm、縦15.5mm、キーストロークは1.5mm。キーボード中央部に光学式の丸型ポインティングデバイスを備え、これを操作することでマウス操作が行える。キーボード部のフレームはアルミ製。

使用イメージ

主な仕様は、OSがWindows 10 Home 64bit、CPUがIntel Atom x7-Z8700(1.6GHz)、メモリが2GB、ストレージが32GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)など。

インタフェースはHDMI、D-Sub、USB 2.0、microUSB(充電用)、1W×2のステレオスピーカー、アレイマイクなど。通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0。バッテリ駆動時間は約5時間。充電インタフェースはmicroUSBで、タブレット用モバイルバッテリ(5V/2A)からの充電も可能。

本体サイズはW204×D153×H34mm(折りたたみ時)/W266×D153mm(使用時)、重量は約830g。Officeは、モバイル向けのWord、Excel、PowerPoint、OneNoteが利用できる「Office Mobile プラス Office 365 サービス」が付属する。

側面からみたところ

同日から特設サイトを公開している