Surface Pro 4を目の前にして感じるのは、その迫力だ。本体サイズの縦と横はSurface Pro 3と同等ながら、ディスプレイサイズは0.3インチ大きくなり、解像度も2,160×1,440ピクセルから2,736×1,824ピクセルに拡大している。

Microsoftは、Surface Pro 4やSurface Book(日本では2016年初頭の発売予定)に搭載した、これらのディスプレイに"PixelSense"というブランド名を付けて、写真や文書を美しく表示できるとうたっている。さらに、移動時やSurfaceペンによる操作時の耐久度を考慮して、多くのモバイルデバイスで使われているCorning社の"Gorilla Glass(ゴリラガラス)"を採用した。

ディスプレイの美しさや解像度に関しては何ら問題ないものの、高解像度過ぎてドットバイドットで使うのは現実的ではない。Windows 10の初期値も200%(192DPI)が選択されている。一部のWin32アプリは高DPIに対応していないため、環境によっては違和感を覚えたり、使いづらい場面が出てくるだろう。

Surface Pro 4におけるWindows 10の標準状態(196DPI)

一般的な96DPIに変更した状態。デスクトップ上の文字がほぼ視認できない

もっともMini DisplayPortやSurfaceドックなどで他のディスプレイをつなげた場合は、Windows 8.1から備わったPer-Monitor DPIがあるため、ディスプレイごとに異なるDPIで使用できる。ただし、こちらもプログラム側の対応が必要だ。いずれにせよSurface Pro 4を単独で使用する限りは、視力や使用スタイルに応じて自由にカスタマイズできるので安心してほしい。

表示品質や携帯性の高さから、Microsoftはグラフィック用途でのSurface Pro 4を強くアピールしている。1つ残念なのは、本体のSDメモリーカードスロットはmicroSDカード専用であること。例えば、デジタルカメラの記憶媒体がSDメモリーカードの場合は、microSDカードにSDアダプタを取り付けて使うか、USB 3.0ポート経由で取り込んだほうが早そうだ(デジタルカメラを直結またはカードリーダーを使う)。

高DPIの設定は「ディスプレイのカスタマイズ」から変更可能だ