米Googleは現地20日、5月にローンチした写真向けオンラインストレージサービス「Google Photos」の月間アクティブユーザーが1億人に達したことを発表した。合計で3720TBのストレージが利用されたという。Google Photosチームはこれに合わせて、利用傾向についても公表した。

Google Photosは5月にローンチした写真・動画のオンラインストレージサービス。利用料は無料で、容量も無制限。PC、スマートフォンなどさまざまな端末から写真をアップロードでき、1カ所に集めて保存できる。特徴は管理と検索性の高さ。写真は自動的に人、場所などの被写体で整理されるため、たとえば検索バーに「犬」とテキスト入力すると、被写体に犬が写っている写真を検索してくれる。写真のフィルタ加工など編集や調整が可能で、Google Photosアプリを利用していないユーザーとも共有が行える。

今回Googleが公開した利用トレンドによると、被写体として多いのは人、ついで食べ物の写真という。写真を撮影するイベントとしては、最も多いのが結婚、2番目はコンサート、3番目はクリスマスだった。4番目以降は踊っているところ、誕生日、クラブやバーが挙がっている。

Google Photosから判明した人気イベント

場所別では、フランス・パリが最多。次いでニューヨーク、バルセロナ。これら欧米の観光地でGoogle Photoのユーザーは写真を撮ってGoole Photosに保存しているとのことだ。アウトドア派も活用しており、自然を写したものでは、空、海岸、海が最もよく撮影された景色だったという。

食べ物やイベントなどと並んでソーシャルメデイアで多い写真といえば、ペット。しかし、ネコと思いきやGoogle Photoでは犬が一番多いという。そして赤ちゃんの写真。赤ちゃんの写真はGoogle Photosで最も多く検索されたキーワードという。同じく検索で多かったのは"自分"だ。

GIF画像も人気で、5カ月の間に1500万点のGIF画像が作成された。Google Photosでは「+」ボタンを押して「アニメーション」と選択するとGIF画像を作成できる。

Googleによると、月間1億人のGoogle Photosユーザーが5カ月間で占有したストレージ容量はなんと3720TB。これは、16GBのストレージを持つスマホを毎日いっぱいにするとして、637年を要するという途方もないものだ。利用が無料である上、容量は無制限なので、ユーザーは気前よく撮っては保存しているのかもしれない。

なお、この分野ではDropboxも写真に特化したサービス「Carousel」を持つほか、AppleのiCloud、老舗のFlickr、MicrosoftのOne Driveなど多数ある。