オンキヨー&パイオニアイノベーションズは10月14日、ハイレゾ対応のデジタルオーディオプレーヤー「DP-X1」「XDP-100R」など多くの新製品を発表。東京・池袋のニコニコ本社イベントスペースにて、プレス向けの説明会と一般参加者も入場可能な体験会を開催した。

彼女が手にしてるのはオンキヨー「DP-X1」(だと思います。たぶん)

発表会ではまず、オンキヨー&パイオニアイノベーションズ 代表取締役社長の宮城謙二氏が登壇。勢いあるハイレゾ市場の現状を解説しつつ、今回発表するデジタルオーディオプレーヤー(DAP)や高級ヘッドホンでオーディオメーカーならではの存在感を示したいと抱負を語った。ちなみに同社内では、オンキヨー&パイオニアイノベーションズを「OPI」という略称で呼んでいるそうだ。

オンキヨー&パイオニアイノベーションズ 代表取締役社長 宮城謙二氏

1974年にパイオニアが開発したリボンツイーターは、当時すでに100kHzの高域再生を実現していたことを紹介

続いて、同社 イノベーション事業本部 本部長の土田秀章氏がオンキヨー「DP-X1」とパイオニア「XDP-100R」の製品紹介を行った。DP-X1とXDP-100Rの詳細については、こちらのニュース記事を参照していただきたいが、デザインや基本設計に共通する部分が多いものの、それぞれ狙うターゲット層に合わせて構成を変えている。

DP-X1はDACをデュアル搭載したほか、バランス出力をサポートするなど音質を追求するオーディオファンに向けた設計。一方、XDP-100Rはハイレゾエントリー層も視野に入れつつ、高音質を提供する製品という位置づけだ。

写真で見るオンキヨー「DP-X1」

オンキヨー「DP-X1」。推定市場価格は税別69,800円前後

右側面にmicroSDカードスロットを2基搭載。内蔵メモリーと合わせて最大288GBの容量まで拡張できる

底面にはマイクとUSB端子。バランス接続用の2.5mm4極端子や3.5mmヘッドホン端子は天面に

左側面にボリュームダイヤルを備える。Android OSを採用しているが、物理的なボタンやダイヤルでも操作できるのが◎

ボリュームやイコライザーの表示をはじめ、DP-X1とXDP-100RのUIは異なる。両開発チームが競い合って、ブラッシュアップを重ねたそうだ

DP-X1はバランス接続のさらに上を行く、Active Control GND (ACG)駆動をサポート。ノラ・ジョーンズの「Don't Know Why」で違いを試してみたが、その効果は一聴瞭然。バランス接続でももちろん十分に素晴らしい音質なのだが、ACGではボーカルのクリア感が段違い。ヘッドホンを着けたまま思わず頬が緩んで、怪しい人になってしまった

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