ジュピターテレコム(J:COM)は13日、MVNOサービス「J:COM MOBILE」を開始すると発表した。動画視聴に必要なパケット料金がタダになるのが最大の特徴。10月29日より、全国のJ:COMエリアで一斉に提供を開始する。本稿では、都内で開催された記者説明会の模様をお伝えする。

ジュピターテレコムは13日、「J:COM MOBILE」を開始すると発表。同社がMVNO事業に参入するのは初

J:COM MOBILE開始の背景

記者説明会の冒頭、ジュピターテレコムの代表取締役会長である佐々木新一氏が登壇して新サービス開始の目的とその背景について説明した。全国5大都市圏をカバーし、サービス加入世帯500万、ケーブルテレビのシェア50%を誇る同社。中期事業計画に掲げる“J:COM Everywhere”を実現すべく、これまで「ケーブルテレビ」「高速インターネット」「固定電話」「電力」を提供してきた。10月29日より開始するJ:COM MOBILEは、“第5のサービス”に位置付けられるものだ。

ジュピターテレコムの佐々木新一会長(写真左)。中期事業計画“J:COM Everywhere”を実現すべく、J:COM MOBILEをスタートさせる

MVNOとしては後発となるが、訪問販売スタッフ3,400名、ジェイコムショップ71店舗、サービスエンジニア3,500名、コールセンター12拠点という充実のサポート態勢が他社にはない大きな武器になる。佐々木会長は「地域に根ざした、お客様の生活全般を支えるコミュニティサポートパートナーになりたい」として、J:COM MOBILEの展開に意欲をみせた。