サイズは大/小/極小の3種類

標準となる「SDカード」は、1999年に開発が始まり、2000年に規格が策定されたときに登場したもので、概ね切手大程度のサイズを持つカードだ。容量は規格上2GBまでとなっている。これは論理フォーマットに、DOSやWindowsなどで使われてきた「FAT16」を使っているからだ。登場当時は最大で128MB程度だったので、これで十分だったというわけ。

やがてSDカードが普及してくると、さまざまな機器で使うためにサイズを小さくしようという動きが現れる。それが2003年に登場した「miniSD」規格だ。miniSDカードは主に携帯電話に採用され、次に登場する「microSD」規格に取って代わられた。

2005年に登場したのが「microSD」規格で、miniSDよりさらに小さく、SDカードのほぼ4分の1程度ということもあって、携帯電話を中心に採用が増え、今やすっかり「SDカード」といえばmicroSD、といえるほどに浸透している。Androidスマートフォンの多くもmicroSDカードスロットを内蔵している。

左上がmicroSDカード、左下がminiSDカード、右がSDカード(miniSDとSDはアダプター)。これだけサイズが異なる(画像はトランセンド製)

現在miniSD規格を使う機器はほとんど存在せず、またmicroSDカードもアダプターを利用すればSDカードとして利用できるので、後述するような理由がなければ、microSDカードを買っておくのが一番手堅いということになるだろう。