和暦を西暦(グレゴリオ暦)に変換する作業は、昭和ならば1925を足して平成ならば1989を足す、といった"公式"さえ覚えていれば訳はないが、いざ実践するとなると話は変わってくる。足す数字が1925だったか1924だったか、記憶に自信がなくなることもあるだろう。外部に提出する文書で使うときにはなおのこと、検証が必要になるのでどのみち記憶頼りというわけにはいかない。

iPhoneの場合、「昭和63年2月20日は何曜日?」といった要領でSiriに訊ねる方法もあるが、公共スペースでは声を出しにくい。それに、Siriに訊ねた内容はボタンを押すと消えてしまう。

画面にしっかり残る形で声を出さずに訊ねたい、そんなときにはWEBブラウザを使い「Wikipedia」で調べよう。このインターネット百科辞典には、西暦各年についてその年の主要な出来事をまとめたページが用意されているが、明治/大正/昭和/平成の各年でサイト内検索すると、対応する西暦のページに自動転送されるのだ。

この仕組みは、和暦・西暦変換に応用できる。たとえば、明治10年で検索すれば1877年に、大正11年で検索すれば1922年がヒットするので、明治10年は1877年、大正11年は1922年だとわかる。もちろん、昭和や平成の各年にもこの方法を利用できる。

いちいちSafariで検索するのは面倒……というのならば「Spotlight検索」を使えばいい。iOS 8のSpotlight検索は、Wikipediaのサイト内検索に対応しているので、「明治10年」や「大正11年」といったキーワードで検索すれば対応する西暦のページがヒットする。 ただし、「大正12年度艦艇補充計画」のように和暦で始まる歴史上の用語がある年は、期待どおりの結果を得られないことがある。Wikipediaには寛政や元禄といった明治以前の元号に対応する自動転送ページがないため、明治以降でなければ動作しない点も覚えておきたい。

操作手順をカンタン解説

1 Wikipediaで和暦(明治以降の各年)を検索すると、対応する西暦のページがヒットするので、和暦・西暦変換機能として利用できる

2 iOS 8のSpotlight検索はWikipediaに対応しているので、Safariよりスピーディーに和暦・西暦を実行できる

3 和暦で始まる歴史上の用語がある年は、期待どおりの結果を得られないこともあるので注意しよう

(提供:iPad iPhone Wire)