パワフルショットで生乾きのニオイも消臭

デザイン性を重視したS-styleの登場により、従来の空気清浄機における新モデルは性能・機能を重視したラインナップと位置付けられる。高濃度プラズマクラスター25000を搭載した、適用床面積16畳~26畳の大型モデルは「KI-WF」シリーズと「KI-FX」シリーズの2シリーズ。前者は、クラウド経由でスマートフォンと連携し、外出先から遠隔操作などを行える「ともだち家電」に対応するフラッグシップモデルで、後者はともだち家電に対応していない。ともだち家電以外の機能については共通だ。

シャープの2015年空気清浄機のラインナップ

KI-WFシリーズとKI-FXシリーズの新機能は、窓を閉めたまま掃除機がけを行うことを想定した「掃除アシスト運転」、日本気象協会のデータをもとに雑菌が繁殖しやすい環境かどうかを知らせる「雑菌予測モニター」だ。なお、掃除アシスト運転とは、掃除機がけをした際に舞い上がったホコリをすばやく吸じんできるというもの。冷暖房運転中や花粉が気になる時期、窓を閉め切ったままの掃除機がけをサポートする。

また、従来モデル「KI-EX」シリーズから継承する「パワフルショット運転」では、部屋干し衣類の生乾き臭や、30~40代特有の体臭を消臭できると、新たに実証されたという。これはKI-EXシリーズのモニター調査にて、部屋干し臭や体臭の対策にも活用されていることが分かったために、検証を行った。

パワフルショット運転の範囲が従来よりも拡大

パワフルショット運転で、どのくらいプラズマクラスターが放出されているか、濃度検査を行ったところ

パワフルショット運転の使用例。上下方向にもプラズマクラスターイオンを放出できるようになり、吊るした衣類も除菌・消臭できる

【左】窓を閉めたままでの掃除機がけをサポートする掃除アシスト運転。【右】「雑菌予測モニター」で、雑菌の繁殖しやすい環境を見張る

子ども部屋、寝室向けモデル

スタンダードモデルにあたる「KC-F」シリーズは、プラズマクラスター7000を搭載した、適用床面積11畳~17畳の製品群。最も小型の「KC-F40」(適用床面積は11畳)は子ども部屋向け、「KC-F70」(同17畳)、「KC-F50」(同13畳)は寝室向け、と用途に応じて細分化された。

子ども部屋向けのKC-F40には「学習タイム運転」を搭載。部屋を十分に加湿した後、自動で25dB以下の静かな運転に切り替える。寝室向けのKC-F70とKC-F50には「静か寝運転」を搭載。部屋の照度を検知し、消灯後は15dBの静音運転に切り替える。静か寝運転中は、空気が乾燥した時でも運転音を20dBに抑えて加湿を行う。

消臭の実演。布に"イソ吉草酸"という足の裏のニオイと同じ成分を付着させ、実験。プラズマクラスターなしのほうは強い悪臭がしたが、ありのほうはかなりニオイが緩和されていた

【左】寝室向けに、静か寝運転を備えるKC-F70とKC-F50の操作部。【右】KC-F40は子ども部屋向けに「学習タイム運転」を搭載