中古端末(白ロム)のメリットとデメリット

次に中古端末(白ロム)だ。ネットオークションから入手するにせよ、中古端末を扱うショップで購入するにせよ、基本的にはキャリアのSIMロックがかかっている状態で、使いたいキャリアごとに端末も選ばねばならない。現行機種から選ぶことも可能だが、値段はそれなりに高くなる。ただしAndroid端末は中古相場がかなり安いので、型落ちになってからは急速に値段が下がっていくため、初期投資コストは比較的少なめで済む。

ゲオなどでは、中古端末の買取も行っている

中古端末の魅力は、キャリア端末が持つさまざまな機能をそのまま利用できるという点だ。意外と見落とされがちだが、キャリアの端末は防水やワンセグ、おサイフ機能、緊急地震速報への対応など、世界的に見ても、非常に多機能だ。こうした機能を全て備えているSIMフリー端末はないし、どれをサポートしているかを確認するのも一苦労という状況を考えれば、無駄な労力が必要ないキャリア端末のありがたみがわかるだろう。

デメリットは、特にドコモの中古端末の場合、ドコモのSIMと回線を使わないとソフトウェアアップデートができないという点だ。ドコモ回線であってもMVNOのSIMではアップデートできないし、Wi-Fi経由でもいけない。また、spモードを使わないとテザリングができない。さらに、これは全キャリアの端末に適用されるが、万が一故障や水没といった場合には、保証サービスを受けられない(実費での修理などになる)。中古端末はMVNOとの組み合わせで使う人が多いはずだが、こうした点には気を付けたい。