モバイルPCでもインタフェースに不足なし!

「LuvBook C」シリーズの本体サイズはW292.4×D210.5×H12~22.7mm(折り畳み時)で、重量は約1.3kg。薄型軽量に特化したモデルと比べると、少々重そうに感じられるが、実際に持ってみると全然そんなことはなく、むしろ数字よりも軽く感じられた。タブレットではなくPCを選択するユーザーにとって、問題になる重さではないだろう。端のほうを片手で持ってもたわむようなことはなく、剛性面にも不安はなく堅ろうな作りだ。

最厚部となるヒンジ側でも、厚さは22.7mmだ

小型モデルだが、インタフェースが充実していることにも注目したい。本体右側面にはUSB 2.0端子×2、マルチカードリーダー、有線LAN端子、電源コネクタがある。本体左側面にはVGA端子、HDMI端子、USB 3.0端子×1、マイク端子、ヘッドフォン端子が並ぶ。

小型モデルで真っ先に省かれてしまいがちな有線LANポートが、特殊形状のコネクタではなく標準的な形で搭載されていることと、外部ディスプレイ出力が2種類用意されていることは大きなポイントだろう。セキュリティなどの関係で無線LANが利用できないオフィスでも十分に活用できる。

フルサイズのPCとして不足しているものがあるとすれば光学ドライブだが、最近では光学ドライブの重要性も薄れている。アプリケーションはダウンロード販売で十分間に合うし、動画などもメディアで購入するよりダウンロードやストリーミングで楽しむ人が多くなっていることを考えると、1台ですべてに対応したいという人にとっても選択肢の対象になるはずだ。

本体右側面にはUSB 2.0端子×2、マルチカードリーダー、有線LAN端子、電源コネクタがある

本体左側面にはVGA端子、HDMI端子、USB 3.0端子×1、マイク端子、ヘッドフォン端子が並ぶ

本体手前側にはLEDのみを配置

ディスプレイ上部には100万画素のWebカメラが埋め込まれている

文字入力主体の用途にも十分対応可能なキーボード

ディスプレイは11.6型で、解像度が1366×768。タッチ操作には対応せず、液晶には光沢のあるグレアタイプを採用している。ディスプレイ周辺はマットブラックで、個性的なカラーでも利用中に目に入りやすい部分には、落ち着いた色合いを採用しているのはうれしい。

キーボードはアイソレーションタイプを採用しており、キーピッチは約18mm。フルサイズに比べると若干狭いがほとんど気になることはなかった。キーストロークは約1.5mmで、比較的しっかりと押し込める感覚がある。軽いタッチで扱いやすく、文字入力を主体とした使い方にも十分対応できるだろう。

タッチパッドはバータイプの左右一体型ボタンを採用したもので、パームレスト部から一続きの素材になっている。試用機の「LB-C220B-SSD」はSSD搭載モデルで、そのおかげもあってか利用中に振動や音を感じることはほとんどなく、パームレスト部が過熱されるようなこともないため、かなり快適に使用できた。

快適な入力が可能なアイソレーションタイプのキーボード

軽快で快適な使い心地で、ストレスはゼロ!

今回試用した「LB-C220B-SSD」は、CPUにインテルCeleron N2840を採用し、4GBのメモリと128GBのSSDを組み合わせたもの。OSはWindows 8.1 Update 64ビットで、販売価格は39,800円(税別)のモデルだ。Windowsの快適さを評価するプログラム「WinSAT」の実行結果を「Windowsエクスペリエンス インデックス」の項目にあわせて紹介すると、以下のような結果となった。

Windowsエクスペリエンス インデックス スコア
プロセッサ 5.0
メモリ 5.9
グラフィックス 4.1
ゲーム用グラフィックス 4.1
プライマリディスク 7.7

グラフィックス関連のスコアが低めにも見えるが、CPU統合のインテルHDグラフィックスを採用したモデルとしては妥当な結果だろう。しかし、グラフィックス機能に負担がかかるようなゲームをするのでなければ、特に困ることはないはずだ。

実際に使ってみた感触でも、不自由を感じるようなことはなかった。アプリケーションのインストール、Windowsの起動、各種インターネットサービスの利用といった一般的な使い方であればスムーズに利用できるだろう。

バッテリーについては、JEITA測定法2.0によるバッテリー平均動作時間は約5.5時間となっている。移動中や外出先での使用でも、十分対応できるレベルといえそうだ。

わずか3万円台から、予算と用途に合わせてカスタマイズが可能

マウスコンピューターのPCは、複数のベースモデルに加え、購入時に構成をカスタマイズできるのが特徴だ。「LuvBook C」シリーズでは、CPUとグラフィックス機能は固定だが、メモリ容量やストレージの種類などは予算と用途に合わせて自由に変更できる。

また、Microsoft Officeなど各種アプリケーションのプリインストールや、外付けのストレージやキーボードといった周辺機器も同時に購入できる。さらにサポートも強化可能だ。標準では1年間のセンドバック修理保証が提供されるが、最大で3年まで保証期間を延長できるだけでなく、ピックアップ修理や専用ダイヤルによる相談ができる安心パックサービスなども用意。なお、購入後のセットアップに不安がある場合には、出張サービスを利用することもできる。

最小構成価格が34,800円(税別)という超の付くお手ごろな価格でありながら、必要な機能とサービスはしっかりとそろえているだけに、初心者の1台目としても、ベテランユーザーのサブマシンとしても、しっかり活躍してくれることが期待できるモデルだ。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 LB-C220B-SSD
ディスプレイ 11.6型HDグレア液晶(1366×768)
CPU インテル Celeron N2840
メモリ 4GB PC3-12800 DDR3L SO-DIMM
SSD 128GB ADATA SP900 シリーズ SerialATAIII
チップセット
光学ドライブ
グラフィックス インテルHDグラフィックス
OS Windows 8.1 Update 64ビット
LAN 100Base-TX/10BASE-T(RJ-45)、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 3.0×1(左側面×1)、USB 2.0×2(右側面×2)
サイズ W292.4×D210.5×H12~22.7mm(折り畳み時)
重量 約1.3kg
バッテリー駆動時間 約5.5時間
価格 39,800円(税別)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2015/4/17(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。