20~40代女性がターゲット

発表会に登壇した木原氏

フジ医療器は同日、新製品発表会を開催した。発表会にはフジ医療器 代表取締役社長 木原定男氏と、同社 商品戦略グループ チームマシュアリーダー 小松真理子氏が登壇。AM-30の機能説明のほか、開発背景やねらいなども語られた。

木原氏はまず、フジ医療器がこれまでも女性向けの製品を数多く発売してきたことを説明した。木原氏によれば、フジ医療器は女性向けのマッサージ器具だけでなく、超音波洗顔器などの美容機器も発売してきた歴史を持つ。

女性向けの製品を数多く手がけてきたとはいえ、それらの主なターゲットはファミリーや中高年。働きざかりの若い女性、特に20代から40代くらいの女性をターゲットにした製品はこれまでなかったと言及した。

これまでも女性向け製品を手がけてきた

働く女性を支援したいという思いから、長年培ってきたマッサージチェアのノウハウを活かして女性向け製品を開発

新ブランド「mashua」は、フジ医療器のこれまでのターゲットとは異なる層をねらう

働く女性が増えていることを受けて、フジ医療器がマッサージチェアのパイオニアとして培ってきたノウハウを女性向けの製品に活かせないかと考えた。そこで、新ブランド「mashua(マシュア)」を立ち上げることを決定。mashua製品の企画・開発やマーケティングなどは、すべて女性の7名からなる「チームマシュア」が行った。

ちなみにブランド名の「mashua」とは、make(作る)とshine(輝く)、health(健康)、unique accessories(価値あるアクセサリー)を組み合わせて作った語。セルフケアの習慣化をサポートするツールとして、働く女性を応援したいという思いが込められている。

カワイイ見た目と、機能のギャップ

新製品について説明する小松氏

続いて、チームマシュアのリーダーである小松氏が登壇し、新製品「AM-30」を紹介した。小松氏によれば、フットマッサージャーの市場は、2011年から2014年までの3年間で約3倍に拡大。そういった背景もふまえて、マッサージャーとしての機能だけでなく、使わない時のデザインや触り心地にもこだわった「AM-30」を開発した。外箱はリボンをかけたようなデザインで、ギフトボックス風の見た目になっている。これには「自分へのプレゼント」という意味も込められているそうだ。

フットマッサージャーの市場は3年間で3倍に(写真左)。働く女性の声を反映して製品開発を行った(写真右)

ギフトボックスのようなデザインの外箱

ちなみに、ピンクの「ピーチ」、ブルーの「ブルーベリー」、ブラウンの「ショコラ」と、名称はすべて食べ物からとった。ふわふわのマシュマロをイメージして製品開発を行っていたことから、カラーの名前も食べ物で統一したという。3色展開にしたことについて「どの色にしようかな、と買い物をする過程も楽しんでほしい」と小松氏は語った。

左右合計14個のエアバッグで、ひざ下全体をマッサージ(写真左)。コースは2つ、強弱は2段階から選べる(写真右)

実際に筆者も試してみた。脚にマッサージャー部分を巻き付けてボタンを押すと、マッサージ開始。グググっと加圧された後に、プシューと空気が抜けていく瞬間がとても気持ちいい。マッサージ後、心なしか脚がスッキリして軽くなったような気がした

ソファーに置いてあっても不自然さがない。フットマッサージャーだと言われなければ気づかないだろう