LTE-Advancedに対応

最後に、通信面やその他機能を比較する。

機種名 GALAXY S5 Galaxy S6
PREMIUM 4G
(受信最大225Mbps/送信最大50Mbps)
-
LTE
(受信最大150Mbps/送信最大50Mbps)
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4 4.1
防水 IPX5/IPX7 -
防塵 IP6X -
おサイフケータイ
赤外線通信 - -
NFC
VoLTE
ワンセグ/フルセグ ○/- ○/-

通信機能としては、相変わらず4G通信はLTEに対応しているわけだが、S6ではより高速なPremium 4Gに対応している。これはLTE-Advancedの規格で、受信時最大225Mbpsのスピードが出る。1レベル上の高速通信が楽しめるようになるのが嬉しい。Wi-Fiに関しては両機種とも変わらずIEEE802.11a/b/g/n/acに対応し、高速通信ができる。

BluetoothはS5が「4.0」であるのに対して、「4.1」に対応する。数字の上ではわずか0.1の進化なのだが、この機能アップがかなり大きい。

1つはIPv6をサポートすることで、Bluetoothデバイスからダイレクトにインターネットにアクセスすることができるようになる。これによって、クラウドサービスなどにBluetoothデバイスから直接データをアップロードしたりできる。Bluetooth 4.0の場合、Bluetoothでスマホにデータを転送し、そこからネット接続してデータを転送する必要があるので、よりシンプルにBluetoothデバイスがネットにアクセスできるようになることになる。

そして、Bluetooth 4.1では自動再接続機能を搭載する。例えば、スマートウォッチだけを持ってジョギングに出かけると、スマホとのBluetooth通信は当然切れてしまう。しかし、家に帰ってきて、通信範囲内に入ると自動的に通信を修復して、ジョギングしてきた運動データなどをスマホに転送できる。

Bluetooth 4.1によって、Bluetoothデバイスが自動的に再接続できたり、ダイレクトにネットに接続できるおかげで、いわゆる「IoT」機器の普及、進化をより進めることになるだろうというわけだ。

こうした進化ポイントに対しマイナスなのが防水防塵性能。S5では対応していたが、S6では対応しなくなった。これはある意味、大きな見切りだと言える。ほとんどの日本製スマホは防水防塵であるのに、防水防塵を捨てたということは、S6にはそれ以上の魅力ある機能を搭載しているとサムスンが判断したということだろう。

そのほか、おサイフケータイ、NFC、VoLTE、ワンセグテレビにはS5と同様に対応しているので、普通の日常的な使い方での使い勝手は確保されている。