米Microsoftは3月31日、最新のタブレット「Surface 3」を発表した。これまでで最も軽く薄いSurfaceタブレットで、位置付けは「Surface Pro 3」の廉価版。価格は499ドル。米国では5月5日に発売となり、同日予約受付を開始した。それ以外の25カ国では5月7日に発売する。現時点では日本は含まれていない。

左が「Surface 3」。右の「Surface 3 Pro」より一回り小さいがデザインや機能はほぼ同じだ。手前は「Surface Pen」のシルバー

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Surface 3は、64ビットWindows 8.1をベースとしたMicrosoftの最新のタブレット。2014年秋に発売したSurface Pro 3を継承しつつ、コストを下げた廉価版となり、同じデザインと素材を利用した。画面はSurface Pro 3の12インチより小さい10.8インチ(解像度は1920X1280、アスペクト比はSurface Pro 3と同じ3:2)を搭載し、重さは622グラム、厚さは8.7ミリメートル。これまでのSurfaceタブレットで最も軽く、薄いという。価格は、Surface Pro 3が発表時に799ドルだったのに対し、Surface 3は499ドルと、300ドル低くなっている。

ノートPCの置き換えを狙ったSurface Pro 3と同様、64ビットWindows、「Office」を含むデスクトップアプリケーションが動く。また、スタイラスペン(別売りの「Surface Pen」)による快適な入力や操作などの特徴も引き継ぐ。もちろん、Surfaceシリーズおなじみのキックスタンドを持ち、キーボードを備えたカバー「Type Cover」、「Docking Station」などのアクセサリも利用できる。Surface Penは256段階筆圧対応で、シルバー、青、赤、黒の4色展開となる。

スペックとしては、市場で最も高速なAtomプロセッサというクアッドコアAtom x7プロセッサを搭載し、省電力や発熱対策とファンレスを実現した。複雑な動画編集や3Dモデリングなど高い処理能力を必要とする作業、OfficeやWebサーフィンなど処理能力を多く要求しない作業と、タスクに応じて性能と省電力のバランスをとることができるとしている。カメラはフロントが3.5メガピクセル、メインが8メガピクセルで、ともに1080p動画の撮影が可能。バッテリー持続時間は10時間程度で、多くのスマホと同じMicro USBチャージャーを利用する。このほか、USB 3.0ポート、Mini DisplayPort、microSDカードスロットなども備える。RAM/ストレージはRAM 2GB/64GBまたはRAM 4GB/128GB。WiFiのみとLTE対応の2バージョンを用意する。

Surface 3は、1年分の「Office 365」サブスクリプション、それにクラウドストレージ「OneDrive」1TB分をバンドルする。Windows 8.1は今年夏に発売予定の「Windows 10」の無償アップグレート対象となっており、Surface 3にも適用される。

MicrosoftのSurface 3のページでは、学生などの教育用途、移動の多いビジネスマン向けに売り込んでいる。