OM-D E-M5 Mark IIの操作面では、撮影時のきびきびとしたレスポンスのよさに注目したい。レリーズタイムラグは従来の約0.050秒から約0.044秒に短縮。その上で、シャッターを切った瞬間の作動音や振動がいっそう低減されている。小さくて短いシャッター音は心地よく、前述したスピーディなAF性能と相まって、シャッターフィーリングはとても快適だ。

さらに、音と振動をより抑える機能として、「低振動撮影」と「静音撮影」が用意されている。低振動撮影では電子先幕シャッターが作動し、静音撮影では先幕と後幕の両方が電子シャッターに切り替わる。どちらも微小なブレを防ぎたいときや、ほぼ無音に近い状態で撮影したいときに役立つだろう。

ドライブモードでは、低振動撮影(ダイヤマーク)や静音撮影(ハートマーク)が選べる。連写については、最高10コマ/秒の「連写H」と、最高5コマ/秒の「連写L」を用意

カスタムメニューでは、ボタンやダイヤルの割り当て変更など、各種の機能や操作に関するさまざまなカスタマイズが行える

そのほかには、星空や車のライトを光の軌跡として表現できる「ライブコンポジット」や、カメラ内画像処理によって遠近感を補正する「デジタルシフト」、動きに応じてカメラが最適なシャッター速度を判断する「流し撮り」モードなどを搭載する。画像にエフェクトを加えて撮影するアートフィルターは、「ヴィンテージ」や「パートカラー」など全14モードを用意している。

さらに、インターバル撮影や多重露光、HDR、マルチアスペクト、フォトストーリー、タイムラプス動画、クイック/スロー動画、ムービーエフェクト、カメラ内RAW現像、Wi-Fiによるワイヤレス撮影なども備える。

天面には、Fn1からFn4までカスタマイズ可能なファンクションボタンを4つ備える

前面の下部には、プレビューボタンを搭載。これもカスタマイズが可能だ。また前面右上に外部フラッシュ端子を新装備した

側面のカバー内には、ケーブルレリーズなどを装着するためのマルチコネクタのほか、マイク端子、HDMI端子を備える

持ち運びの際は、液晶面を内側にして閉じることでキズなどがつくのを防げる

電源スイッチは、最上位機E-M1と同じく左肩に装備。ただし、モードダイヤルの位置はE-M1とは異なる

大口径ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を装着した状態