Retina + 4KのAirに期待
冒頭にもあるように、現状そこまでマシン性能に不満があるわけではないので、すぐに買い換える必要がないが、筆者にとってのMacのノート型モデルに対する条件は、どちらかというとディスプレイ周りの環境に絞られてきたことがわかった。
PC業界全体のトレンドとして、そこまで高い要求ではないとも思うが、2015年に登場するMacBook Airについては、ぜひ、「Retinaディスプレイのサポート」と「外部4Kディスプレイのサポート」の2点をお願いしたいところだ。
iMac 5K Retinaディスプレイモデルのように、単体の5KディスプレイよりもiMacの方が安い、という逆転現象が起きているように、Appleの価格設定によっては、4KディスプレイプラスαでiMacになってしまう、ということもあり得るだろう。
その場合、Retinaディスプレイ搭載のMacBook AirとiMacの2台体制になる。もし筆者と同じようなニーズを持っているユーザーがいた場合、あるいはAppleがこうしたユーザーをたくさん作り出すことができた場合、Macの販売台数はかなり伸びることも考えられる。
昨今、iCloudなどのクラウドサービス、iTunes Matchによるクラウド音楽ライブラリ、Mac App Store空のアプリのインストール、DropboxやEvernote、そしてOS X Yosemiteから搭載されたマシン間での連係機能があれば、さほど不便もなくなってきたのかもしれない。
松村太郎(まつむらたろう)
ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura