デルのラインナップに4K表示対応の15.6型ノートPC「Inspiron 15 7000 Graphic Pro」が加わった。高性能なノートPCとしては手頃な価格で、4Kのディスプレイ環境まで手に入るのが大きな魅力だ。

Inspiron 15 7000

2015年1月に発表されたInspiron 15 7000 Graphic Proは、CPUに「Broadwell-U」こと第5世代Core iシリーズをいち早く搭載。2つのモデルがあり、上位モデルの「プラチナ・4Kタッチパネル・大容量メモリ」は、4K解像度(3,840×2,160ドット)の15.6型液晶、Intel Core i7-5500U、16GB メモリ、AMD Radeon R7 M270といった構成。もう一方の「プレミアム・タッチパネル」は、フルHD解像度の15.6型液晶、Intel Core i5-5200U、6GB メモリなどを搭載している。

今回は上位モデルとなるInspiron 15 7000 プラチナ・4Kタッチパネル・大容量メモリを試用した。最新CPUと4K液晶の組み合わせながら、132,980円(税別・送料込み)という比較的手ごろな価格で販売されている。

■[製品名] Inspiron 15 7000 プラチナ・4Kタッチパネル・大容量メモリ 主な仕様 [CPU] Intel Core i7-5500U (2.40GHz) [メモリ] PC3L-12800 16GB (8GB×2) [グラフィックス] AMD Radeon R7 M270(4GB) [ディスプレイ] 15.6型ワイド液晶 (3,840×2,160ドット) [ストレージ] 1TB SATA HDD [光学ドライブ] なし [サイズ/重量] W377.8×D261.2×H19.9mm/約2.11kg [バッテリ駆動時間] 約7時間20分 [OS] Windows 8.1 64bit [直販価格] 132,980円(税別・送料込み)

4Kの強烈な解像度

一番の特徴といえるのが4K対応のディスプレイだろう。標準設定ではWindows 8.1の自動スケーリングによって、アイコンやフォントの大きさはフルHDなど一般的なディスプレイとあまり差を感じない。とはいえ、高精細であるため文字はクッキリし、写真の見た目もグッと美しくなる。

4K解像度のディスプレイ。表示領域を広くするためというより、高い画素密度を活かして、デジタル一眼カメラの写真編集などに利用したい

また、ディスプレイの設定でスケーリングを100%に変更することで、4Kの解像度をはっきりと体験できるが、正直このサイズではアイコン下の文字は読むのがつらくなるレベル。ウェブサイトの情報も一気に表示できるメリットはあるが、視認性は下がってしまう。このあたりは使いやすいように調整するといいだろう。

また、IPSパネルを採用しているため視野角は広く、横から見ても色などの変化はほとんどなかった。このあたりのこだわりは、写真や映像編集向けである「Graphic Pro」カテゴリの製品ならではといえよう。また、光沢仕様なのでコントラストのメリハリは強いが、映り込みはそれなりにある。このほか、タッチ操作もサポートしているが、据え置きで利用する人が多いと思われるモデルだけに出番は少ないだろう。

スケーリングを100%にした際のデスクトップ画面

標準設定の「ごみ箱」とスケーリングを100%にした際の「ごみ箱」を比較

デザインもチェックしよう。大画面のノートPCとしては19.9mmと薄く、箱から取り出したときの印象も「薄い!」と感じたほど。重量も15.6型クラスとしては軽い2.11kg。全体としてスリムなイメージだ。

インタフェース類は、左側面にマイク/ヘッドホン入出力、USB 3.0(電源オフでの充電に対応)、HDMI出力を搭載。右側面には2基のUSB 3.0、SDカードスロットを用意している。ワイヤレス通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acとBluetooth 4.0+EDRに対応。11acに対応しているのがポイントといえる。

シルバーとブラックのツートンカラーが高級感を感じさせる。ディスプレイも非常に薄い

左側面にマイク/ヘッドホン入出力、USB 3.0、HDMI出力を用意

右側面は2基のUSB 3.0、SDカードスロットを搭載