富士通ゼネラルは3月5日、温度と速度の異なる2種類の気流で、室内をより快適にするルームエアコン「nocria」Xシリーズを発表した。6畳用から26畳用までの8機種を用意。価格はオープンで、推定市場価格は機種によって異なり、230,000~380,000円前後(税・工事費別)。

nocria Xシリーズ(上段は単相100Vのモデル、下段は単相200Vのモデル)

nocria Xシリーズは、2013年からラインアップされている同社のルームエアコン最上位シリーズだ。主に6畳用となる冷房能力2.2kWの「AS-X22E」から、主に26畳用となる冷房能力8.0kWの「AS-X80E2」まで、8機種で構成する。

nocria Xシリーズでは、室内機本体の両サイドに"室温気流"を生み出す「DUAL BLASTER(デュアルブラスター)」を世界で初めて搭載(同社調べ)。本体中央から吹き出す"冷暖気流"と"室温気流"の、温度と速さが異なる2種類の気流からなる"ハイブリッド気流"を操ることで、きめ細かな冷暖房を実現する。冷房時は冷風が直接身体に当たらず、緩やかな空気の流れで涼感が得られるように制御。暖房時は天井にたまりがちな温かい空気を足元にしっかりと送り込み、床暖のような効果を発揮する。

新モデルの室内機には、面積を拡大した熱交換器や長さを伸ばした送風ファンなどの新構造を採用。さらに圧縮機の高効率化などを図っている。これにより、7.1kWクラス(23畳用)では業界最高の省エネ性能となる期間消費電力量2,276kWhを達成。高出力暖房(低温時定格暖房能力9.2kW)との両立を実現している。

また、新開発のプラズマ空気清浄ユニットを搭載。花粉やチリ、ホコリ、微小粒子物質(PM2.5)などを捕集して、室内の空気を清潔に保つ。フィルターの目詰まりが発生しない電気集塵方式を採用しているので、空気清浄ユニットのフィルター交換は不要。手入れは年に1度の水洗いでOKだ。

熱交換器を覆うフィルターも「フィルター自動おそうじ」機能によって清掃の手間を省き、省エネ性能の低下も防げる。フィルターに付着したホコリをダストボックスに回収するホコリ回収方式を採用。フィルターの清掃後、ブラシを毎回メンテナンスすることで、ホコリの除去性能を維持できる。

リモコンのデザインも一新しており、視認性の高い液晶画面と使いやすい十字キーを採用。大きな文字と機能をイメージしたイラストでメニューを表示するので、自分の操作したい内容が分かりやすくなっている。また、「0.5℃刻み温度設定」で室温を細かく調整可能だ。

このほか、人感センサーで人の不在を検知して自動でこまめに節電する「不在eco」や、最熱除湿とソフトクール除湿の2種類の除湿モード、室内の温度と湿度を見張って自動運転する「みまもり機能」、操作内容や節電アドバイスを音声で知らせる機能などを搭載。スマートフォンによる遠隔操作にも対応する。

各機種の主な仕様と発売日、推定市場価格は以下のとおり。

製品名 冷房能力 適用畳数 電源 室内機寸法 発売日 推定市場価格(税別)
AS-X22E 2.2kW 6畳 単相100V W786×D378×H293mm 4月上旬 230,000円前後
AS-X25E 2.5kW 8畳 250,000円前後
AS-X28E 2.8kW 10畳 270,000円前後
AS-X40E2 4.0kW 14畳 単相200V 290,000円前後
AS-X56E2 5.6kW 18畳 310,000円前後
AS-X63E2 6.3kW 20畳 W898×D378×H293mm 4月下旬 340,000円前後
AS-X71E2 7.1kW 23畳 360,000円前後
AS-X80E2 8.0kW 26畳 380,000円前後