説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「子どもがYouTubeばかり見て困ります……」という質問に答えます。

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動画サイトの代名詞となった「YouTube」。かつてはパソコンのブラウザで見るものでしたが、いまやスマートフォン/タブレットのアプリで見ることが主流です。その結果扱いやすくなったためか、子どもにも大人気。YouTubeに動画を投稿して収入を得る「YouTuber」にも、子どもに大人気の人がいるそうです。

しかし、YouTubeは楽しい動画ばかりではありません。首をかしげるほど低俗なもの、明らかに成人向けのもの……YouTubeの運営側も、ガイドラインに抵触する動画はつど削除しているようですが、保護者が考える基準とは多少異なります。最近では、中東地域の日本人人質事件に関する動画が投稿され、一時は誰でも閲覧できるというショッキングな出来事もありました(現在は削除されています)。なんの制限も設けずにYouTubeを使いたい放題にすることは、教育上好ましくないと言えるかもしれません。

閲覧できる動画の内容を制限する場合は、「セーフサーチフィルタ」を有効にすることが基本です。初期値では無効(フィルタを設定しない)にされているため、メニューの右上にある歯車→セーフサーチフィルタの順にタップし、「強」を選択しましょう。完璧な対策とはいえませんが、これで年齢制限が設けられた動画は再生できなくなります。

YouTubeはWEBブラウザからアクセスすることも可能なため、その対策も必要です。SafariでYouTubeのWEBサイトにアクセスし、アプリと同様の操作を行いセーフサーチフィルタを「強」に変更しておきましょう。

動画の内容はともかく視聴時間が長くなりがちなことが問題、という場合は他のアプローチを考えなければなりません。これはアプリの設定では対処しようがないため、親の目の届く範囲でしか利用を許さない、充電機器(Lightningケーブル)を厳重に管理する、といった対策が必要でしょう。利用時間帯を制限する機能を持つWi-Fiルータを導入する方法もありますから、他の健全な利用とのバランスをとりつつ検討してはいかがでしょうか。

「YouTube」アプリを子どもに与える場合、見放題にせず「セーフサーチフィルタ」を有効にしておきましょう