新Webブラウザ「Spartan」

Windows関連でポイントとなるのは、新たなWebブラウザー「Spartan (開発コード名)」の存在だろう。ユニバーサルアプリとしてPCやスマートフォンに同じUIを提供し、キーボード&マウスやタッチ操作両方をサポート。また、詳細は語られなかったが、従来のTridentとは異なる新レンダリングエンジンを搭載するという。

Webブラウザー「Spartan」。PCとスマートフォンで同じUIを提供するユニバーサルアプリだ

サイドバーからレストランの店舗情報やサービスなどを簡単に確認できる機能を搭載する。日本国内で使用する際、どのような情報に置き換わるか興味深い

Webページ上に気になるコンテンツがある場合は、直接ペンで書き込むこともできる

現時点ではシンプルさと、Webページへの直接書き込みやOneNote経由のクリッピング、表示ページに関連する情報を提供するサイドバーなど、IEから機能を強化したにとどまるSpartanだが、ポイントはCortanaとの統合。説明ではユーザー情報に基づいたアシストレベルにとどまっているようだが、国内では音声検索自体がさほどポピュラーではないため、Cortanaの存在がどの程度の利便性が生み出すのか興味深い。

新たなUXを生み出す「Microsoft HoloLens」

その他には、4K 84インチという巨大なディスプレイを備えた「Surface Hub」や、Xbox OneとWindows 10との連動。目の前に3D映像を映し出して、仮想世界と現実世界をつなげる「Microsoft HoloLens」を発表した。

Microsoft HoloLensは視野内すべてをスクリーンとし、装着したユーザーの手をポインターとして仮想オブジェクトを自由に操作できるというもの。デモンストレーションでは、ツールボックスから各種オブジェクトを取り出して、UFOのようなオモチャを作っていたが、アイディア次第では、新たなUXを享受できるアプリケーションやゲームを生み出しそうだ。

小柄な男性ぐらいの横幅がある4K 84インチの「Surface Hub」

Spencer氏はXbox OneやWindows 10など他のデバイスへゲームをストリーミングする機能を紹介した

目の前に浮かんだ3D映像を直接手で操作する「Microsoft HoloLens」

Microsoft HoloLensを装着し、空間に浮かんだ3Dオブジェクトを操作している女性。Kinectなどを併用するのかは現時点で不明だ

Microsoft HoloLensを介すると目の前には3Dオブジェクトが存在し、パーツを組み合わせた造形を楽しんでいた

阿久津良和(Cactus)