カシオは、米ラスベガス開催の2015 International CESにおいて、2014年9月から日本で発売したデジタルカメラ「EXILIM EX-FR10」(以下、FR10)を披露。合わせて研究開発中というFR10に対応したモーションセンサーを参考技術展示した。合わせて、新ジャンルのDJコントローラーや、G-SHOCKなどの時計も注目を集めていた。

2015 International CESのカシオブース

FR10については、アジア地域での販売を昨年(2014年)から開始しているが、米国での発売については現時点では予定がない。今後、市場の反応を見て市場投入を検討していくという。

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そのFR10は、2014年9月の発売以来、カメラユニットとコントローラー(液晶部)ユニットを分離できるというユニークな構造に注目。自撮り・仲間撮り用途や、これまでにないアングルでの撮影が可能である点が人気を博している。CESの展示会場においても、鳥小屋の入り口にカメラ部を設置して、小鳥の出入りを撮影したり、犬に装着して犬の視線で映像を撮影したりといった提案が行われていた。

カシオのデジタルカメラ、EXILIMシリーズの「EX-FR10」

オプションのバンドを利用し、犬に装着。犬の視線で撮影する

鳥小屋の入り口にカメラ部を設置して、小鳥の出入りを撮影する提案

ジャケットに装着して撮影するといった使い方も

自撮り棒に固定しても利用でき、自撮りや仲間撮りに活用

今回のFR10用モーションセンサーは、あくまでもEX-FR10を利用した新たな提案のひとつとして展示したもので、商品化などの時期については未定だという。

参考技術展示を行ったFR10用のモーションセンサー

デモンストレーションでは、モーションセンサーを人に付けて自転車を漕ぐと、それに反応して自転車や人に装着したFR10が自動撮影する様子を見せていた。漕ぐ速度を速めた場合や、コーナリングに差し掛かった場合など、モーションセンサーが感知した状況に合わせて、FR10で自動シャッターを切ることができる。分離型であることや、簡単に人やモノにカメラ部を設置できるという特徴を持った、FR10ならではの新たな提案といえよう。

モーションセンサーは人に付けて動きを感知。前面などに配置されたカメラ部で自動撮影(写真左)。自転車のハンドル部に固定されたFR10のカメラ部(写真右)

自転車の傾きをモーションセンサーが検知して自動的にシャッターを切る

自転車と人に付けた3つのカメラが自動的に撮影するデモ