新たなデジタル楽器? DJコントローラーとグルーヴセンター

もうひとつカシオブースで注目を集めていたのが、新たに投入したTrackformerシリーズだ。DJコントローラー「XW-DJ1」と、グルーヴセンター「XW-PD1」を展示。専用ステージを設けてデモンストレーションを行って見せた。

DJコントローラーの「XW-DJ1」

グルーヴセンターの「XW-PD1」

DJコントローラーの「XW-DJ1」は、アナログターンテーブル、フィルタコントロールとクロスフェーダーなどの機能を実現。スクラッチのDJスタイルを楽しめる。主要な商業音楽ストリーミングサービスに接続し、自分の好きな曲に沿ってミキシングすることも可能だ。iOS/Androidアプリ「djay2」と互換性を持つことから、より多くのユーザーにミキシングなどの環境を提供できるとしている。コンパクト設計でバッテリー駆動、および内蔵スピーカーとの組み合わせによって、いつでもどこでも利用できる。

グルーヴセンターの「XW-PD1」は、プロのビートメーカーによって用意されたプリセットパターンを搭載。シンセサイザー機能を用いて、リアルタイムでの演奏を可能にした。ユーザーは、現在のリズムパターンを確認しながら、パッドを使ってパワフルなリズムやフレーズを作成できる。また、マイクや音楽プレーヤーからサンプリングした音を、パッドを使って再生する機能を持つ。

専用ステージではデモンストレーションが行われた

XW-DJ1の価格は299ドルで、2015年1月から米国で販売を開始。XW-PD1グルーヴセンターの価格は399.00ドルで、2015年3月に発売できるという。

もちろん時計にも注力

時計の展示にも力を割いていた。ブースでは、米国でも高い人気を誇る耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」のほか、北米では未発売の「EDIFICE」シリーズ、および「OCEANUS」コレクションも展示。男性向け腕時計市場におけるカシオの製品力を見せつけた。

高い人気を誇る「G-SHOCK」シリーズ

北米では未発売の「EDIFICE」シリーズおよび「OCEANUS」コレクション

なかでも新たな取り組みとして展示したのが、「IFTTT」(if this then that)との連携である。IFTTTでは、「if」のところに「トリガー」となるものを選択。そして、「then」のところに「アクション」となる項目を入れれば、自動的にそれに則した情報が配信されるというもの。

スマホでレシピを設定。すると、G-SHOCKに対して情報が配信される

レシピの作成画面。アクションにG-SHOCKのアイコンが設定されている

たとえば、スポーツ情報配信のESPNを選択して、ひいきのアメフトチームが試合を開始という「トリガー」を設定。続いて、それに関する情報が発生した場合に、G-SHOCKに配信するという設定を行う。この設定を「レシピ」と呼び、設定した内容で情報が発信されると、G-SHOCKに対してその情報が配信される仕組みだ。

Bluetooth対応G-SHOCKで利用が可能で、日本語表示はカタカナになるという。しかし、スマートフォンと連携した着信や着メールの通知などが中心だったBluetooth対応G-SHOCKにおいて、情報提供という新たな利用提案ができるようになるわけだ。 

カシオブースではプロジェクターの展示も行っていた