ソニーのTV専業子会社「ソニービジュアルプロダクツ」(SVP)が、Android TVを搭載し、スマートフォンと連携する4K TVを発表したが、Android TVの登場で、スマホとTVの関係はどのようになるのだろうか。スマホで何ができるだろうか。素朴な疑問に答えてみよう。

Android TV=TV+Chromecast

今回SVPが発表した新BRAVIAシリーズは、OSに「Android TV」を、映像エンジンには「4KプロセッサX1」を採用している。実はこの内容自体は2014年7月にSVPが発足する際に明らかにされていたが、今回ラインナップとして正式に発表されたかたちだ。

ソニーは「」でAndroid搭載のTVを発表(撮影=一条真人)

Android TVは、音声入力による検索など、キーボードを持たないTVで動作するために最適化されたAndroid OSの一種だ。OSのベースはAndroid 5.0 Lollipopで、TV用に最適化されたインターフェースやTV用のAPI、SDKも提供されている。Google Play経由でアプリやゲームを追加することもできる。

ハードウェア的には、HDMIポートに接続して使用する「Chromecast」がTV本体に内蔵されていると考えればいいだろう。利用できるサービスもChromecastとほぼ同等なので、Google PlayやYouTubeに加え、日本で発売されれば、Hulu PlusやDビデオなどの「Google Cast」対応サービスもアプリ経由で利用できるようになるはずだ。

HDMIポートに接続して使用する「Chromecast」