思ったより「スマート」ではない?
もっとも、Android TVにもウィークポイントはある。すでに発売されているAndroid TV搭載セットトップボックスの「Nexus Player」を見ると、番組との連動機能やTVへのオーバーレイ機能があるわけではなく、現時点では「TVの機能のひとつとしてGoogleのサービスが利用できる」といった感じだ。
スマートTVというと、例えば「◯◯という俳優が出る番組だけを予約して」と言えばサッと予約してくれるような、インテリジェントなものを想像しがちだが、現時点ではそこまで大掛かりなものにはなっていない。あくまで「Chromecastが内蔵済みのTV」の域を出ていないようだ。
Googleの二度目のチャレンジは成功するか?
Googleは2010年にもスマートTV用プラットフォームとして「Google TV」を展開してきたが、今回のAndroid TV発表の裏で静かに終了が告知された。GoogleとしてはTVプラットフォームに対する2度目のアプローチとなる。今回Android TVではソニーに加え、シャープやTP Vision(蘭フィリップスと台TPV Technologyの合弁会社でTV製造専業)がAndroid TVの採用を発表している。
一方、スマートTVを巡っては、パナソニックがFirefox OSを、韓国LGがWebOSを、サムスンがTizenをそれぞれ採用しており、一種OS戦争の様相もある。またアップルはiOSベースの「Apple TV」を販売しており、iOSやOS Xとの連動という点では一歩先んじている面もある。果たしてAndroid TVは二度目のチャレンジで成功を掴むことができるのかが、大いに注目される。
(記事提供: AndroWire編集部)