iPhoneの機種変更をする際に、バックアップの確認をされて困ったことはないだろうか。Androidと違ってSDカードにデータを退避することができないため、パソコンがないとバックアップが取れないと思っている人も多いだろう。実はiCloudを使えば、パソコンがなくてもバックアップを取り、外出先でも元の環境を回復できるのだ。
バックアップを取るにはW-Fi環境が必要
iCloudバックアップはiCloudの基本機能として用意されており、特に設定を変更していなければ、標準で有効になっているはずだ。この機能は
1. iPhoneが無線LANに接続されている
2. iPhoneがスリープ状態にある
3. iCloudバックアップを使う設定になっている
と条件が揃った時に有効になる。上記の条件が揃うと、iPhoneはローカルに保存されているデータのうち、アプリ本体やiTunes Storeで購入した曲など、後でダウンロードすればいいものを除いた、ユーザーが作成したデータや設定ファイルだけをiCloud上にアップロードしていく。
「設定」→「iCloud」の中に「バックアップ」がある。通常は「オン」になっているはずだ |
設定を切り替えたり、手動でバックアップを取りたい場合は「バックアップ」をタップして下の階層に移ろう。無線LANに接続されている場合は「今すぐバックアップを作成」が青く表示される |
バックアップ作成の注意点
バックアップの作成には無線LAN接続が必要だが、無線LANの先の回線状況までは考慮されないため、固定回線ではなく、モバイルルーターなどを使っている人は注意が必要だ。バックアップの容量は数百MB~数GBに達するため、転送容量を一気に消費するおそれがある。WiMAXのように転送量制限のない回線でなければ、できるだけ固定回線を利用するのがオススメだ。自宅に無線LAN環境がない人は、公衆無線LANを使ってもいいだろう。