多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「Macユーザですが、ファイルのやり取りはどうすればいいの?」という質問に答えます。

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Andorid 3.x以降(スマートフォンでは4.x以降)、USBケーブルを利用したファイル転送方式として「Media Transfer Protocol(MTP)」がサポートされています。以前は一般的なUSBメモリのようにUSB大容量ストレージ(Mass Storage Class、MSC)として接続するしかありませんでしたが、現在販売されている端末の多くはMTPをサポートしています。

MTPのメリットとしては、パソコンと接続を解除するときAndroid側で取り外す処理(アンマウント)が不要なことが挙げられます。MTPで接続すると、Android端末上のファイル/フォルダはMSCと変わらない感覚で読み書きできますが、パソコン側にはネットワークドライブのように認識されるため、ファイルシステムを意識する必要がありません。いきなりパソコンにUSBケーブルを挿すと認識され、用が済めばケーブルを抜くだけでいいのです。

ただし、MTPはもともとMicrosoftが策定した技術仕様であり、Windows以外のOSでは標準サポートされません。Macのシステム(OS X)も非対応のため、MTPに対応したアプリを用意するしかありません。

Googleは、Macユーザ向けにMTP対応ファイル転送アプリ「Android File Transfer」を無償提供しています。アイコンをアプリケーションフォルダへドラッグ&ドロップするだけで準備は完了、Android端末のロックを解除してからUSBケーブルで接続すればアプリが自動的に起動し、Android端末のディスク領域が現れます。ドラッグ&ドロップなどFinderと同じ感覚でファイル操作できますが、削除はメニューバーで行うことがポイントです(ゴミ箱は使用できません)。

音楽ファイルや写真など大量のファイルをMacとやり取りするときには、Googleが無償配布する「Android File Transfer」が便利です

(記事提供: AndroWire編集部)