メディアがこぞってApple Payをレポート

以上がApple Payの簡単な概要だ。iPhoneのApple Pay対応は、20日同日より提供が開始された「iOS 8.1」の適用によって可能となり、iOS 8.1にアップデータされたiPhone 6/6 PlusではPassbookにクレジットカードの追加が可能になっている。このクレジットカードがApple Payでの決済に利用されるカードだ。

このiOS 8.1提供開始を受け、メディア各社はいっせいにApple Payのテストのために街へと出向き「McDonald'sで利用に成功した!」「ドラッグストアやニューヨークのタクシーでも使えた」「ローンチパートナーで予告されていたはずの(メキシコ料理チェーンの)Chipotleではまだ利用できない」といった報告を次々と上げている。

他社サービスとの違い

メディアの論評をみると、Apple Pay初日における感想は全体に好意的で、特に処理が非常に簡便であることを評価している。筆者も、かつてGoogle Walletを実際に試したり、AT&T~T-Mobile~Verizon Wirelessのモバイル決済ジョイントベンチャーの「Softcard」の利用にトライしてみたものの、Apple Payの利便性には遠く及ばないと感じている(まだ実際にApple Payは試せていないが……)。

Google Walletは利用可能端末の間口が非常に狭いうえに、「本体の端末ロック解除+アプリ利用のPINコード入力」と事前の準備処理が煩雑で使い勝手が悪かった。諸般の事情でIsis Walletから「Softcard」にサービス名が変更されたジョイントベンチャーのサービスに至っては、正式ローンチから筆者の手持ち端末がサポートされない状態が続いており、いまだにアプリをダウンロードしてサービスを利用できていない。