機種変更・新規契約時の実質負担額

次に、各キャリアの機種変更・新規契約時の割引きサービス・キャンペーンが適用された実質負担額を比較しよう。

3キャリア共通して、指定の料金プランに入ることで毎月の利用料金を割引する施策を用意している。ドコモでは「月々サポート」、「Xperia Z3スタートキャンペーン」、auでは「毎月割」、ソフトバンクでは「月月割」がそれにあたる。

ドコモの「Xperia Z3スタートキャンペーン」は、コンテンツサービスなどの契約は不要で、Xperia Z3購入者に自動適用されるキャンペーン。同キャンペーンが適用されることで「月々サポート」の割引額が10,368円(月額432円)増額される。

また、au、ソフトバンクの場合は有料サービスに加入すると「毎月割」、「月々割」の割引額が増額される。auでは月額税込み(以下同)401円のスマートフォンユーザー向けのコンテンツサービス「auスマートパス」、ソフトバンクではアプリがダウンロードし放題になる「App Pass」(月額399円)だ。しかし、各サービスの利用料金額は、「毎月割」、「月月割」の割引き額アップ幅を上回るため、auは77円、ソフトバンクは29円、サービス利用料を毎月請求される。各種割引きサービス・キャンペーンが適用された際の機種変更・新規契約時の実質負担額は以下の通り。

割引きサービス・キャンペーン適用時の実質負担額
NTTドコモ 月額1,620円×24回(総額38,880円)
au 月額1,980円×24回(総額32,400円)
ソフトバンク 月額1,650円×24回(総額39,600円)

機種変更・新規契約時のまとめとしては、割引サービス・キャンペーンが適用されると、47,520円割引きされるauが、サービス利用料の77円を含めても、最も実質負担額が安くなっている。

MNPの場合の実質負担額

最後にMNPの場合の端末代金実質負担額だが、ドコモとソフトバンクは「月々サポート(Xperia Z3スタートキャンペーン)」、「月月割」が適用されれば、各社とも端末代金が実質0円となる。auに関しては「毎月割」が適用されても、機種変更・新規契約時と同様に端末実質負担額は32,400円となる。しかし、2年間auを使うことを条件に、毎月の利用料金を割引きする「誰でも割」に加入すれば、特典として端末代金から32,400円割引きされ0円になる。

ただし、auとソフトバンクは機種変更・新規契約時と同様に、「auスマートパス」、「App Pass」に加入することで「毎月割」、「月月割」の割引額が増額され端末代実質負担額が0円になる。そのため、やはりauでは77円、ソフトバンクでは29円のサービス利用料を毎月請求される。

2年間使うならau、短期的に使うならソフトバンクがおトク

端末価格、機種変更・新規契約・MNPでの実質負担額を比較した結論としては、端末価格自体はソフトバンクが最も安く、毎月の割引きサービス・キャンペーンが最大(24カ月)適用される場合はauが最も安いことがわかった。「月々サポート(Xperia Z3スタートキャンペーン)」、「毎月割」、「月々割」適用時だけのことを考えると、2年間しっかり使うのであればau、2年間を待たずに機種変更するなら端末価格が安いソフトバンクがおトクだと言える。

このほか、「月々サポート(Xperia Z3スタートキャンペーン)」、「毎月割」、「月々割」以外に各社とも、端末下取りサービスなどを用意しており、端末代実質負担額が変動する場合があるため、自分の契約状況に合わせてキャリアや契約プランを選んで欲しい。

(記事提供: AndroWire編集部)