象徴的なラインアップのスライド
今回の新製品発表会は、大きなサプライズもなく、順当なものだった。iMac Retina 5K ディスプレイモデルも、デザインをそのままにしながら大幅なディスプレイの解像度アップとなったが、既にMacBook ProでRetinaディスプレイが搭載されており、MacラインアップのRetina化は今後も波及していくものと考えられる。
今回のプレゼンテーションで象徴的だったのは、Apple Watch、iPhone、iPad、MacBook Air、iMacが左から順に並べられているスライドだった。Tim Cook CEOは「それぞれのデバイスに役割があり、これらが連携するエコシステムが、Appleが目指すパーソナルテクノロジーに対するビジョンだ」と説明する。
最新機種も大成功を収めつつある、Appleの利益を牽引するiPhoneと、OSを同じくするiPadに加えて、OS X YosemiteでiOSとの連携を深めるMac、そしてiPhoneの機能を身につけることができるようになるApple Watchと、Appleの5本の製品ラインはiPhoneを中心として、エコシステムと作り出される体験でつながるようになった。
2014年はAppleにとって、iPhoneを核とする戦略の明確化の1年だったが、まさにそのメッセージと実現する世界を示すこととなった。