無線LANスポットに潜むリスク

モバイル端末を脅かすのはリスクはウイルスだけではない。無線LANスポットにも潜むという。

モバイル端末の普及にともない、街中には無線LANスポットも増加した。これによりユーザーの利便性が高まっている。しかし「無料の公衆Wi-Fiには、リスクも潜んでいる」と同氏は注意を促す。というのも、暗号化のレベルが低い、もしくは全く暗号化されていない無線LANスポットも数多いからだ。「最近では、成田、関西、神戸の3空港で提供する公衆Wi-Fiを利用するとメールが丸見えになるなどの調査報告があった。大事なのは、公共施設だからといって無条件に信頼しないこと」(同氏)。カスペルスキー2015には、無線LANの安全性を自動的に診断する機能を搭載しており、これにより、通信の安全性を増すことができるという。

無線LANの安全診断機能を搭載する

UIも改善

このほか、新製品の特徴として、Windows版の製品には、分かりやすいUIを採用。起動時間を高速化し、メモリ消費量を低減するなど機能の強化が図られている。これを他のOS向け製品にも波及させていく。

Windows版の製品には分かりやすいUIを採用する。起動時間を高速化し、メモリ消費量を低減するなど機能の強化が図られている。これを他のOS向け製品にも波及させていく

なお、他社製品からカスペルスキーに乗り換えたユーザー(998人)を対象に調査したところ、約5人に1人が「カスペルスキーに乗り換えた後、それまで検知されなかったウイルスや脅威が検知された」と答えているという。Androidユーザーにおいても、17.9%がその効果を実感しているとのことだ。

利用者の約5人に1人が「カスペルスキーに乗り換えた後、それまで検知されなかったウイルスや脅威が検知された」と回答している

質疑応答

Android版のバージョンの更新方法について聞かれると、同社 製品管理本部プロダクトマネージャーの保科貴大氏は「Google Playでは提供していないので、カスペルスキーのサイトからダウンロードしていただく形になる」と回答。将来的にはアプリの起動画面から更新が行えるようにしたいとのことだった。