セキュリティ対策は自分のためだけではない

続けて、セキュリティ対策は自分のためだけではないことも強調する。「本人が意図せずに、間接的に加害者になってしまうケースもある」(同氏)。

一例として、LINEのIDが乗っ取られる被害が相次いだ事例を挙げた。「IDが乗っ取られたということは、乗っ取った相手のところに、アドレス帳やこれまでやり取りしたメッセージの内容など、さまざまな情報が漏れてしまっているということ。早急にアカウントを停止してもらうことが大事」と同氏。誰でも間接的に加害者になり、周りに迷惑をかけてしまう可能性があるとして、個々人がセキュリティの意識を上げていく必要があることを改めて説明した。

コンシューマ向け製品の今後のロードマップ

同氏は最後に、コンシューマ向け製品の今後の展開について紹介した。来年の頭には、iOS向けにセキュリティブラウザを提供する予定。また、マルチプラットフォームに対応したパスワード管理ツールも提供する。これは電話番号を意識せずに友人に電話をかけられるのと同じ要領で、パスワードを入力する手間を省けるツールとのことだった。