STMicroelectronicsは、ARMの最新コア「ARM Cortex-M7コア」を搭載した32ビットマイコン「STM32F7シリーズ」を発表した。

同シリーズは。最高200MHzで動作し、浮動小数点ユニット(FPU)と6段スーパースカラ・パイプラインの採用による1000 CoreMarkの性能を実現している。また、内蔵フラッシュメモリ(512KB/1MB)用にアダプティブ・リアルタイム・メモリ・アクセラレータ(ART Accelerator)、内部および外部メモリからの実行およびデータ・アクセス用にL1キャッシュを搭載することで、内部メモリからのゼロ・ウェート・ステート実行を行うことが可能だという。

製造プロセスとしては90nmの内蔵不揮発性メモリ用CMOSプロセス技術を採用し、RUNモードならびに低消費電力モード(STOP、STANDBY、V(BAT)における消費電流は、RUNモード時で7 CoreMarks/mW、低消費電力モード時では、STOPモードで最低120μA(標準値)(全コンテキストならびにSRAMコンテンツを保存した状態)、STANDBYモードで1.7μA(標準値)、およびV(BAT)モードで0.1μA(標準値)としている。

なお、同コアはすでに主要顧客向けにサンプル出荷が開始されている。