ディーアンドエムホールディングスは9月12日、マランツブランドより、Dolby Atmosに対応した9chアンプ搭載AVサラウンドレシーバー「SR7009」を発表した。発売は10月中旬で、希望小売価格は230,000円(税別)。

「SR7009」

SR7009は、マランツブランドの一体型AVレシーバーでフラッグシップに位置付けられるモデル。全チャンネル同一構成の9chフルディスクリートアンプを搭載しており、実用最大出力は235W(6Ω、1kHz、THD 10%%、1ch駆動)で、周波数特性は10~100kHz(+1、-3dB,ダイレクトモード時)。対応スピーカーインピーダンスは、4Ω~16Ω。

プリアンプには、電流帰還型回路を採用。マランツオリジナルの高速アンプモジュール「HDAM」により、オペアンプの7倍以上のスルーレートを実現している。電源には、大型EIコアトランスとカスタムメイドのブロックコンデンサーを使用している。

サラウンド信号のデコードやレンダリングには、アナログデバイセズ社の32bitフローティングポイントDSP「第4世代SHARC」プロセッサを4基使用。最大11.2ch分のデータ処理を行うことができる。DTS Neo:X(11.1ch)やAudyssey DSXなど多くのサウンドフォーマットに対応するほか、192kHz/24bitまでのリニアPCM、2.8MHzまでのDSD信号も入力可能だ。

また、ドルビーラボラトリーズの新サラウンド技術「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」にも対応。マルチチャンネルサラウンドと移動するサウンドオブジェクトにより、リアルな空間表現と音の移動を表現できる。SR7009では、5.1.2ch、5.1.4ch、7.1.2ch、7.1.4ch、9.1.2chのスピーカー配置を利用可能。なお、SR7009が搭載しているパワーアンプは9ch分なので、7.1.4chないし9.1.2ch構成を利用する場合は、別途パワーアンプが必要となる。

Wi-FiとBluetooth機能を標準搭載。DLNA 1.5やAirPlayに対応しており、ネットワークを利用した音楽再生を行うことができる。また、Bluetoothでの音楽再生時には、SR7009に接続されたディスプレイに曲名などの情報を表示させることも可能となっている。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、対応プロファイルはA2DP 1.2とAVRCP 1.4。利用可能なコーデックはSBCとAACだ。

HDMI端子は4K/60pの入出力に対応するほか、SDやHDの映像から4Kへのアップスケーリング機能も搭載している。CECにも対応しており、ソニー、パナソニック、東芝、シャープ、日立、三菱、LG製のテレビと連携が可能だ。端子数は入力8系統/出力3系統。出力の3系統のうち、2系統は同時出力に対応している。もう1系統はZone出力用だ。

「SR7009」の背面端子

本体サイズはW440×D401×H185mmで、質量は13.8kg。消費電力は710Wとなっている。