米Appleは米国時間9日、iPhoneシリーズの最新モデルで4.7インチの「iPhone 6」および5.5インチの「iPhone Plus」を発表した。両モデルともにiPhone 5sよりも薄く、丸みを帯びたデザインが特徴。最新チップA8を搭載し、Appleが発表した決済機能のApple Payにも対応する。ソフト面でも最新のOS iOS 8を搭載する。米国での発売日は9月19日で、日本でも同時発売となる。予約受付は12日から開始。

iPhone 6とiPhone 6 Plus

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iPhone 5sのデザインはエッジが角張った無骨なデザインだったのに対し、iPhone 6およびiPhone 6 PlusはiPhone 3G、iPhone 3GS時代の丸みを帯びたデザインに戻った。ただし、iPhone 3G/3GSはもとより、iPhone 5sよりもデバイスの厚みは薄くなっている。iPhone 5sが厚さ7.6㎜だったのに対し、iPhone 6は6.9㎜、iPhone 6 Plusは7.1㎜となっている。

ディスプレイの表示領域はiPhone 6がiPhone 5sよりも38%、iPhone 6 Plusが88%広くなる。ディスプレイ解像度はiPhone 6が1334x750ピクセル、iPhone 6 Plusが1920x1080ピクセルで、iPhoneシリーズ初のフルHD対応となる。

搭載されるチップはApple A7を進化させたApple A8。iPhone 5sよりも13%小型化し、パフォーマンスは25%向上しているという。また、iPhone 5sから64bit対応となったが、A8でも同様64bit対応となる。 iPhone 5sから搭載されたコプロセッサも進化を遂げており、低バッテリでモーションデータをとり続け、新たに気圧をデータとして収集できるようになった。

通信面でも着実に進歩を遂げている。LTE通信は最大150Mbpsの速度、高品質な音声通話が可能になるVoLTEに対応する。Wi-FiもIEEE 802.11acをサポートする。また、Wi-Fi環境下で通話機能が使えるWi-Fi Callingも使える。

カメラは8メガピクセルで、F値は2.2。動画撮影は、1080p、60fpsのHDビデオ、スローモーション撮影も可能で、こちらが720p、240fpsとなっている。iPhone 6 Plusには光学手ぶれ補正機能も搭載される。

さらに、両デバイスでは、Appleが発表した決済機能「Apple Pay」にも対応する。Touch IDに触れながら非接触リーダーに端末をかざすことで決済が完了する。

iPhone 6およびiPhone Plusで展開されるカラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色。SIMフリー版の価格はiPhone 6の16GBが67,800円、64GBが79,800円、128GBが89,800円、iPhone 6 Plusは16GBが79,800円、64GBが89,800円、128GBが99,800円。

イベントでは腕時計型でバイスのApple Watchなども発表されたが、同イベントの模様、Apple Watchなどの詳細は追ってリポートする。