ディーフは、ハイレゾ音源の再生に対応した手のひらサイズのポータブルヘッドホンアンプ「DDA-A20RC」を開発したことを発表した。発売開始は9月中旬、Deff Soundブランドより量販店や直販オンラインストア「ONKYO DIRECT」にて販売される。価格はオープンで、直営オンラインショップでの販売価格は1万1,852円(税別)。

ポータブルヘッドホンアンプ「DDA-A20RC」の使用イメージ(パソコン、ヘッドホン、USBケーブルは含まず))

同製品は、音楽CDの約3倍以上の情報量を持つ、PCMフォーマット96kHz/24bitまたは192kHz/16bitまでのハイレゾ形式の音源を、パソコンやスマートフォンで手軽に楽しむためのポータブルヘッドホンアンプ。パソコンのUSBポート、もしくはUSB-OTGに対応したAndroid搭載のスマートフォンに接続することで、演奏時の雰囲気や臨場感までも再現すると言われるハイレゾ音源を楽しむことができる(iOSデバイスとの接続にはUSBカメラコネクションキットが別途必要)。電力は接続機器から供給を受けるバスパワー方式を採用しているためバッテリーを内蔵せず、ボディの小型化を実現している。

小さく丸いデザインを採用し、素材はアルミニウム合金。表面にはリモートスイッチ(左)、背面には服などに固定するクリップを装備(右)

ボディのは手のひらに収まるほど小さく丸いデザインで、素材はアルミニウム合金製。わずか24gという軽さでありながら強度も併せ持ち、外部からの衝撃やノイズなどから内部回路を保護するという。鍛造製法で製造したのちCNC切削加工で仕上げるという、腕時計のケースと同じ製造工程を採用。これにより、金属の密度が高く適度な重量感があり、削り出しだけでは得られない柔らかな雰囲気を兼ね備えているという。本体前面のリモートスイッチのボタンもすべてアルミニウム製で、センターボタンには指だけで位置がわかるようにスピン加工が施されている。また、背面にはカバンや洋服に固定するのに役立つクリップが装備されている。

主な仕様は、本体サイズが45.6mm(幅)×45.6mm(奥行)×13.3mm(高さ)で、重さは24g。周波数特性が15Hz~25kHzで、S/N比は95dB。歪率は0.05%以下。最大出力レベルは10mW+10mW。入力端子はmicro USBで、出力端子は3.5mmステレオミニジャック。micro USB OTGケーブル(長さ30cm)が付属する。対応OSは、Windows 7, 8.x、Mac OS X 10.6.5以降、Android OS 4以降(USBオーディオドライバが有効化されていること)、iOS7以降(別途USBカメラコネクションキットが必要)。

なお、同製品のサウンドコーディネートは、プロデューサー/コンポーザーの山木隆一郎氏が担当。同氏は「"音の分離が良く、かつ元気なサウンド"をコンセプトに、音の粒だちがハッキリしつつも、低域がぼやけずにきちんと聴こえるサウンドを目指し、調整して仕上げてみました」とコメントしている。