iWatchはどんな端末になる?

ここまでのスマートウォッチの機能を総括すると、次のようなものが挙げられる。音声発信と着信、メッセージやSNSの通知、音声入力機能。心拍数モニター、歩数計を使ったフィットネス機能。内蔵カメラでの静止画や動画の撮影。そして、最新機種では3Gネットワークの接続が追加される。こうした機能がトレンドとなるのだろう。

では、iWatchはどんな端末になるのだろうか。無責任に好き勝手に想像してみたい。まず現行の製品に搭載されている機能は、ほぼ網羅するはず。例えば電話機能との連携では、音声発信や着信の確認などが行えるに違いない。メールやSNSのメッセージなども確認可能。スケジュール管理アプリとの連携で、出かける時刻にはバイブが振動して知らせるだろう。

写真は、ご覧の通りFacetimeの利用イメージ。腕が疲れそうではある。わざわざiWatchでFacetimeを利用しなくても、という気もする

健康情報アプリ「HealthKit」と連携することで、個人のライフログをiCloudに保存。ユーザーは健康管理に役立てられる。iWatchに話しかけることで、Siriも立ち上がる。あとは地図アプリとの連携により、近くのスポットまで案内してもらえたら便利だ。例えばiWatchの液晶画面に大きな矢印が表示され、それを頼りに歩けば目的地までスムーズに行けるというような機能。電車の乗り換えアプリと連動して、あと何分でホームに行くべきか教えてもらえる機能もあれば助かる。

ナビゲーションの利用イメージ。目的地までの距離や残り歩数、消費カロリーなども表示されるだろう

iPhoneをどこかに置き忘れても、iWatchから「iPhoneを探す」機能が利用できる。遠隔から、iPhoneのアラートを鳴らすことも可能だ。またiBeaconを利用して、店舗に近づくとお得な情報が得られる仕組みも実装できそう。「iPhone 5s」には指紋認証システムが導入されたが、iWatchを使ったロック解除の方法などがあっても面白い。このほかiPodとも連携可能。再生、停止、曲送りなどの操作をiWatchで行えるだろう。

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いくらでも想像は膨むが、きっと筆者の想像などはるかに超えた素晴らしいアイデアが導入されることだろう。イノベーションは常にAppleから始まる、というのが筆者の持論。日本ではiPhoneの人気に引っ張られる形で、Android端末が普及した経緯がある。これまでいまひとつ盛り上がりに欠けてきた(ように見える)腕時計型のウェアラブル端末の人気だが、iWatchの発表を境にして注目が集まるのではないだろうか。個人的には、そんな期待も寄せている。とにかく今は、9月9日の発表内容を楽しみに待ちたい。