説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「LEDフラッシュが光ったり光らなかったりします!?」という質問に答えます。

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iPhoneには、フィーチャーフォン(通称:ガラケー)のような着信通知用LEDはありません。しかし、iPhone 4以降の機種であれば、視覚・聴覚の障がい者を支援するアクセシビリティ機能として用意されている「LEDフラッシュ通知」を利用すると、電話の着信があったときや、SMS/MMSなどのメッセージを受信したとき、アラーム/タイマーの時刻が到来したときなどのタイミングで、背面のカメラレンズ近くにある撮影用のLEDが光って知らせてくれます。

このLEDフラッシュ通知は、フィーチャーフォンのように繰り返し光ってはくれません。光るのはスリープ状態のときだけで、マナーモードかどうかに無関係なく、画面が点灯しているとき(iPhoneの操作中)は光りません。電話の着信時には応答するか切れるまで繰り返し光るものの、それ以外の機能/アプリによるフラッシュ通知はいちどきりです。

通知の種類によりフラッシュのパターンを変更できないことも、フィーチャーフォンとの違いといえます。明るさもカメラ撮影時並みで、間近で見ると眼にフラッシュの残像が残るほどです。LEDが背面のレンズ横にあるため、iPhoneをうつぶせに置かなければならないところもポイントです。

以上を踏まえると、質問にある「LEDフラッシュが光ったり光らなかったり……」という事態は、通知事項が発生したときのiPhoneの状態の違い(スリープ時か操作時か)と考えられます。もしそれが通知の見逃しにつながるというのであれば、バイブレーション機能を併用するなどひと工夫したほうがいいでしょう。

iPhoneのLEDフラッシュ通知は、フィーチャーフォンのLEDとはだいぶ異なる光りかたをします。一定間隔でかすかに光って知らせることはなく、いちどだけまばゆくフラッシュすることが基本です