電車に乗って周囲を見渡すと、あの人もこの人も熱心に何かを見つめては操作している。そう、スマートフォンだ。最近ではすっかり「ガラケー」ことフィーチャーフォンを見ることも少なくなったが、今でもなお、ガラケーを使い続ける人がいる。
特に、10~20代でのガラケーユーザーというのは、もはやすでにめずらしい存在となりつつあるのではないだろうか。そんなめずらしい存在の一人、20代学生のUさんに今回は話を聞いてきた。
Uさんの使っている携帯電話
Uさんは都内の大学院で言語学を勉強している20代の男性。操れる言語は英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ハンガリー語などなど、合わせて10カ国語だという(なんと、日本国内にいながらにして身に付けたらしい! )。これだけでも相当な変人だということが読者のみなさまに伝わっただろう。
Uさんの使用している携帯電話はドコモ「D903iTV」(三菱電機製)だ。2つ折りの"パカパカ"タイプではなく、サイドのボタンでスライドする「ワンプッシュオープン式」を採用した携帯電話。
ちなみに筆者とUさんは先輩後輩の仲で、Uさんがこの携帯電話に機種変更した際に、筆者は「先輩、それすぐに壊しそう(笑)」なんてからかったものだ。残念ながらその予想は当たらず、Uさんが「D903iTV」を使い始めてから、なんともう6年が経つ。7年目を迎える今となっては、さすがに筐体に傷が付き、塗装もはがれてしまって、Uさんの携帯電話はちょっぴり痛々しい見た目。やっぱり7年も使っていると傷って付いちゃいますよねぇ。スマホに替えよう、って思わないのですか?
「7年も使っているとさすがに傷だらけになるよね(笑)。でも落としても壊れないし、使えないという状態にならないから替えてないなぁ」
使えない、という状況になったらさすがに替えるんですか? というか、スマホにしたいなー、とは思わないのですか?
「iPhoneにしたいとは常々思ってるけど、この携帯が動くうちは替えない。外国に行く機会が多いし、いつまで日本にいるかわからないから、買うならSIMフリー端末がいいかなとは思う」
壊れないから替えない、至ってシンプルな理由ですね。でもけっこう困ることあるんじゃないですか? 外国に行く機会が多いならなおさら、スマホのほうが便利だと思うけどな。見知らぬ場所で地図がないって、不安じゃないですか?