3DMark v1.3.708(グラフ33~46)
FutureMark
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さて、ここからは3D系を。まずは3DMarkである。グラフ33~39までが各テストのスコアであるが、Core i7-5960XのスコアはIceStorm系(グラフ33~34)はあまりぱっとしない。PhysicはまだしもGraphicsのスコアがかなり低めで推移している。
もっとも、Unlimited(グラフ35)ではかなりリカバーしており、必ずしも「IceStormが遅い」というわけではなく、状況によって変わるという事であろう。
CloudGate(グラフ36)ではGraphicsこそ一番遅いもののPhysicsでは最もスコアが高く、その結果としてOverallでは一応最速だし、SkyDiver(グラフ37)ではCombinedでは若干性能が低いもののGraphicsとPhysicsでは最速という具合に、テストによって結果がだいぶ異なる。
ではPhoto06で引き合いに出されたFireStrike(グラフ38~39)は? というと、Default Profile(グラフ38)ではほかをぶっちぎりで高速なのに、Extreme Profile(グラフ39)ではPhysics以外ほとんど変わらないという結果になっており、むしろNormal Profileの結果を示したほうが良いのではないか? という気がしたが、これは構成に寄るのかもしれない。
ちなみにPhoto06はAMDのRADEON R9 290Xを使った場合の結果である。ではGeForce GTX 780を利用した今回は? というとPhysics Scoreが10560.0 : 14019.3 : 15455.0ということで、Core i7-4770Kを基準にすれば1:1.328:1.464といったところ。Core i7-4960Xを基準にすれば0.753:1:1.102となり、Photo14の14%にはやや及ばないが、これは誤差の範囲とみなしても良い様に思われる。
もう少し詳細データを見てみよう。グラフ40~42がIceStormの実フレームレートであるが、グラフ40~41ではCore i7-5960XのフレームレートはPhysicsを含めてやや低めに推移している。ただしグラフ42のGT2の様に、動作環境によっては最高速になるところをみると、IceStormでは負荷が軽すぎてCPUとGPUの同期を取る部分がCore i7-5960Xではうまく動いてない様に思える。
もともとこの手のテストだと、Multi-Thread全体の性能よりSingle Thread性能の方が影響が大きく、そして動作周波数が低くSingle Thread性能はそう高くないCore i7-5960Xのスコアが低めになのはある意味当然だ。それでもここまで健闘できた、というべきか。
CloudGate(グラフ43)のGT1/GT2のスコアは動作周波数を考えれば妥当な数字でであろう。意外だったのはSkyDiver(グラフ44)で、GT1/GT2ともにCore i7-5960Xが最高速というのはちょっと予想していなかった。またPhysicsも、section0/1ではむしろCore i7-4960Xが最高速というのもなかなか不思議な現象である。ただ処理スレッドが増える(section2で48Thread)とCore i7-5960Xが最高速なのは妥当だろう。
GT1/2でCore i7-5960Xが最高速というのはFireStrikeのDefault Profile(グラフ45)でも再現しているのだが、正直理由がよく分からない。これがExtreme Profile(グラフ46)だといきなりフレームレートがほかと同じになってしまうのは、もちろん描画負荷が格段に増えてGPU側がボトルネックになっているからというもっともな理由によるものだと思うが、グラフ45の結果を見るとグラフ46のGT1/2ももう少し差がでてよかった気がしなくもない。
総じて、(3DMarkの結果を見る限り)Core i7-5960Xが特に3Dで性能が低い、ということにはならないようだ。もっとも特に優れているとも言いがたいが。