三菱電機は8月25日、液晶テレビ「REAL(リアル) LS1」を発表した。65V型「LCD-65LS1」と58V型の「LCD-58LS1」の2モデルがラインナップされる。発売は10月30日で、価格はオープンだ。推定市場価格はLCD-65LS1が700,000円前後で、LCD-58LS1が500,000円前後(いずれも税別)。

「LCD-LS1」シリーズ

バックライトに赤色レーザーとシアン色LEDを採用した液晶テレビ「REAL」シリーズの新製品で、シリーズ初となる4K(3,840×2,160ドット)表示対応モデル。シアン色LEDは、新開発されたものだ。これと赤色レーザーに加え、赤、青、緑の各色純度を高める高性能カラーフィルターが採用されており、スタジオ向けの4K映像規格ITU-R勧告BT.2020に対して80%という色域カバー率が実現されている。同社では、白色バックライト搭載の液晶テレビより立体感のある映像を実現すると謳う。

画像処理エンジンは4K表示向けの「DIAMOND ENGINE(ダイヤモンド エンジン) 4K」を新たに採用。これは、映像のぼやけ成分を解析、補正して解像感のある映像再現を可能にし、かつフルハイビジョン映像を4K解像度にアップスケールする超解像技術「DIAMOND HD」、デジタル放送で欠落した情報を12色で独立コントロールして補正する「LASER COLOR CONTROL(レーザー カラー コントロール) 12」、倍速駆動パネルに加えてバックライト発光制御による4倍速(240Hz)相当の動画再生を可能にする「DIAMOND Scan(ダイヤモンド スキャン) 240」で構成される。

サウンド面も強化されている。高音再生用のツイーターを左右2個ずつ、低音再生用のウーファーを左右1個ずつ、パッシブラジエーターを左右2個ずつ搭載する。ツイーターとウーファーには「DIATONE NCV スピーカー」が採用されており、チタン並みの伝搬速度と紙製振動板同等の内部損失を両立。迫力ある重低音から、人間の可聴域を超える高音まで、透き通った音を奏でる。アンプは総合58W(14W×2+15W×2)と、ハイパワーなものになっている。

左右にそれぞれ、ツイーター2個、ウーファー1個、パッシブラジエーター2個ずつ備える

そのほか、スマートフォンやタブレット端末からワイヤレスで音楽を再生できるBluetooth接続機能や、内蔵の2TB HDDへのテレビ録画機能、タニタの活動量計および体組成計との連携機能「REAL ウエルネス」などを搭載する。外付けHDDへのテレビ番組録画、ネットワークダビング対応レコーダーへのダビングなども可能だ。

搭載しているチューナーは、地上/BS/110度CSデジタル×3基で、2番組を録画している最中に別の番組を見ることも可能。なお、4K放送用チューナーは搭載していない。接続インタフェースはHDMI入力×4系統(2系統が4K入力対応、1系統はARC対応)、ビデオ入力×2系統、音声出力×1系統、光デジタル音声出力×1系統、ヘッドホン出力×1系統、USBポート×1基、SDカードスロット×1基、LANポート×1基を備える。

本体サイズはLCD-65LS1がW169.7×D40.2×H93cmで、LCD-58LS1がW153.9×D40.2×H84.9cm、質量はLCD-65LS1が49.4kgで、LCD-58LS1が43.1kg(いずれもスタンド含む)。