10月1日、IT・エレクトロニクス展示会「CEATEC JAPAN 2013」が開幕した。2011年の東芝を皮切りに、ソニーシャープパナソニックが相次いで参入し、広がりを見せる4Kテレビ市場。こうした動向もあってか、2012年に引き続き今回のCEATECでも、大手家電メーカーは4K関連の展示を充実させている。ここでは、家電関係の展示の主な見どころを紹介していこう。

ブース全体で4Kを大々的にアピール - パナソニックブース

パナソニックブースでは入口に「4K WORLD」と掲げ、ブース全体で4Kをアピール。9月に発表したばかりの4K(3,840×2160ドット)表示対応「スマートビエラ TH-L65WT600」をはじめ、20型・4K対応タブレット「TOUGHPAD 4K」などを展示している。参考展示として4Kでの記録が可能なデジタルビデオカメラや、開発中の4K対応有機ELパネルで映像を見られるコーナーも設けられている。

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ソニーブースでも4K対応有機ELテレビを展示

2012年に日本メーカーとしていち早く4K対応「BRAVIA(ブラビア)」をリリースし、2013年春には第二弾製品、9月にも第三弾製品と意欲的に4Kテレビ化を進めるソニー。CEATECのブースでも、4K対応ブラビアをそこかしこに展示しており、圧倒的な精細感の映像を楽しめるようになっている。

また、ソニーもパナソニックと同じく、有機ELテレビ開発を進めていることもあって、参考展示として56型・4K対応の有機ELテレビを設置している。

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4K「レグザ」ほか未発売の40V型・50V型の4K対応テレビも - 東芝ブース

東芝ブースではまず入口に、2013年5月に発表したばかりの4K対応「REGZA(レグザ) Z8X」シリーズを大々的に展示。同社が展開するクラウドサービス「TimeOn」や多チャンネル自動録画の「タイムシフトマシン」機能、話題のキーワードなどから録画した番組を検索できる機能「ざんまいプレイ」に関する展示などもあり、ソリューションも含めたトータルでのテレビの楽しみ方を提案する構成となっている。

また、未発売の40V型・50V型の4K対応「レグザ」も参考展示。こちらは映像制作などプロユースを想定し、専用のカラー調整モードを搭載したものだという。

IGZO液晶やMEMSなど総合力で勝負 - シャープブース

シャープブースでも、4K対応「AQUOS(アクオス) UD」シリーズを展示。ただ、4Kを全面的に推すパナソニックやソニーなどと違い、シャープブースでは「IGZO液晶」などの展示も含め、液晶技術を総合的にアピール。また、次世代のディスプレイ技術「MEMS」に関する展示なども行われていた。

開発中の「4K LASERVUE」を展示 - 三菱電機ブース

三菱電機ブースでは、赤色レーザーを使用した「REAL LASERVUE(リアル レーザービュー)」の4Kモデルが参考展示されていた。担当者曰く「技術的には製造可能だが、実際の投入に関しては市場動向などを見極めてからになる」とのことだ。