オーバークロック結果を確認しよう -CPUのパフォーマンス-

それでは、動作クロックごとのベンチマーク結果を見ていこう。まずはWindows システム評価ツール「WinSAT」を利用した Windows エクスペリエンス インデックス スコアだ。プロセッサ項目は、3.2GHz時に「7.1」だったスコアが、4.3GHzでは「7.4」まで向上する。それ以上ではスコアは変わらなかった。

■Windows エクスペリエンス インデックス スコア
周波数 3.2GHz 4.3GHz 4.6GHz 4.7GHz
「プロセッサ」のスコア 7.1 7.4 7.4 7.4

MAXONの「CINEBENCH R15」ではCPUのクロック上昇に伴いはっきりとしたスコアの伸びを示しており、4.3GHzにしたところでCPUの値が定格3.2GHzの241cbから315cbへ、4.7GHzでは345cbまで向上した。

■CINEBENCH R15
周波数 3.2GHz 4.3GHz 4.6GHz 4.7GHz
CPU 241cb 315cb 341cb 345cb
CPU(Single Core) 126cb 163cb 176cb 178cb
MP Ratio 1.92x 1.93x 1.94x 1.94x

デュアルコアCPUであるためMP Ratioこそ低いものの、シングルコアのスコアも同様に順当な数値を見せている。比較的低めの電圧でも動作する4.3GHz付近までであれば、消費電力の上昇もそれほどではないため、電気代をあまり気にせずにオーバークロックの恩恵を受けられそうだ。

続いて、SiSoftwareの「Sandra 2014」の「プロセッサの性能」を見てみよう。こちらの数値も素直な向上が見られる。特に整数演算値の向上が大きい。

■SiSoftware Sandra 2014
周波数 3.2GHz 4.3GHz 4.6GHz 4.7GHz
Dhrystone 整数 (GIPS) 59.94 81.62 87.30 89.57
Whetstone 浮動小数点/倍精度 (GFLOPS) 24.69 33.14 33.59 36.14