登山口でPRW-3000を高度補正。ウソ!? あそこまで登るの!?

今回登る瑞牆山は、加賀谷さん自身にとっても思い出深い山だという。

加賀谷「私の活動をサポートしてくれているスタッフチームと一緒に、4年前に初めて登ったのが瑞牆山でした。私にとって人生初の標高2,000m以上の世界。そのとき私は登山の厳しさと楽しさを知り、今まで見たことのなかった雲の上の世界と出会い、とても感動しました。そして、その後どんどん山登りにハマっていったんです。瑞牆山は、私が山好きになったキッカケの山。なので、みんなに山登りの楽しさを伝えるには、ぜひこの山に登ってほしいと思ったんです」

登りはじめる前に、瑞牆山荘の標高1,520mに合わせて、PRW-3000の高度補正を行う。PRO TREKを初めて使うSさんとTさんも、加賀谷さんが教えてあげると、すぐに手順を理解して自分で補正していた。

登山口に建つ瑞牆山荘。ここの標高は1,520m。頂上までの標高差は約700m

加賀谷「機械音痴の私でもストレスなく使えるのが、すごく便利なんです」

シンプルな操作性は、PRW-3000の大きな特徴と言える。本体右側には3つの大型ボタンが並び、方位計測、気圧・温度計測、高度計測をそれぞれワンプッシュで行える。複雑な操作は一切いらない。また、フェイス部分は薄くて軽量。ソフトウレタンバンドは装着感がよく、女性の細い手首にもフィットする形状になっている。

登山口で、PRW-3000の高度計を補正して、標高1,520mに合わせる

登りはじめは白い雲に覆われていた空も、登っているうちに少しずつ青空が見え、太陽が顔を出すように。木々の間からは木漏れ日が差しこみ、まわりの緑が輝き出す。「すごくきれい」、「気持ちいいね」。初めて味わう山の清らかな空気に、メンバーからも感嘆の声がもれる。

急坂を登りきったところで、谷をはさんだ向こう側に、巨大な岩塔がのこぎり刃のように林立する頂(いただき)が見えた。「地図を出して、PRW-3000を方位計測モードにしてみて」と加賀谷さん。みんなの準備ができると、続けてこう質問する。「じゃあ、あの山は何でしょう?」。

木と木の間から、目指す瑞牆山が見えてきた。地図とPRW-3000の方位計で位置を確認する

まずはコンパスの北と地図の北を合わせて、地図を整置。地図と実際の地形を見比べると、目の前の山が目指す瑞牆山だと分かった。

加賀谷「あそこのテッペンに行くんだからね~」

彼女はそう言ってメンバーたちを励ました。

樹林に囲まれた急な登山道が続く

休憩中は和気あいあい。登山の恒例「行動食のおすそわけ」中