実際の発売日を予測する

発表会の日程もさることながら、ユーザーとしては発売日のほうが気になるところだろう。以前に記事でも分析したが、6月末~7月上旬にかけて組み立てオーダーの話が多数出始めたこともあり、おそらく2~3カ月後にあたる9月上旬~中旬がAppleへの出荷のターゲット日程になっていると考えられる。現地工場の稼働状況など、もう少し追加情報が必要ではあるが、現状の報道や噂を見聞きする範囲では、例年とほぼ同程度のスケジュールで動いているように思える。

だが、MacRumorsによれば、発売日は「10月14日」の「火曜日」だという。仮に9月16日が発表会だったとして、その約2週間後の「9月最終金曜日の26日」というのが、これまでのAppleのiPhone発売パターンを考えると一般的な日程だ。

10月14日では、これより2週間半ほど遅い日程であり、さらに発表日からは1カ月ほど遅い日程になる。MacRumorsの記事では日程の根拠を特に説明していないが、あまりにも離れすぎている印象だ。

あえて理由を考えるとすれば、「昨年(2013年)はiPhone 5sの供給がかなり長期にわたって追いつかなかったため、初期ロット完成から発売まで長期のリードタイムをとって供給を安定させる」ということが挙げられる。

筆者の考えだが、世界的にみれば必要数がある程度出揃うまで発売を後ろにずらすというのは順当な考えだが、過去の初代iPadがそうだったように、Appleであれば「台数が足りなくても米国市場に優先投入」することを選択するとみられる。

そのため、9月中旬までに一部でも製造が完了していれば、わざわざリードタイムをとるよりは9月中に製品を市場投入するはずだ。今回、製造のボトルネックの1つが「ディスプレイ」にあるとはいくつかの報道で伝えられているが、もしそうした理由で製造が滞ったとしても、Appleは市場を選択したうえでそこに製品を優先投入する道を選択すると考えている。その場合、日本は第2グループの10月以降発売になる可能性もあるが、遅くても10月上旬までには入手可能になっていると予測する。