説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「App Storeの"近くで人気"はどういう場面で使えるの?」という質問に答えます。

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App Storeの「近くで人気」は、アプリを検索する方法のひとつです。以前は購入履歴を元におすすめアプリを探してくれる「Genius」という機能が用意されていましたが、iOS 7からそれに代わる形で導入されました。自分の購入履歴だけでなく、アプリがダウンロードされた位置情報、しかも他の人がダウンロードした情報をもとに、おすすめアプリを提示してくれます。

「近くで人気」は、iPhoneの位置情報サービスを利用します。App Storeは現在位置を取得し、その付近で他の人がダウンロードした(ダウンロード件数が多い)アプリを勧めてくれます。たとえば、住宅地では電車やバスの時刻表を検索するアプリが、観光地ではそのエリアの情報を入手できるアプリがダウンロードされやすい傾向がありますから、「近くで人気」を表示したときにいる場所によって表示されるアプリは異なります。

この機能は、自分が知らないアプリを勧めてくれるところがポイントです。自分が必要としている機能は知っていても、検索に使うキーワードがアプリに一致しなければ結果として表示されません。位置情報という共通項を 利用すれば、特定の語句やカテゴリ名では探しきれないアプリが見つかるかもしれません。

ただし、「近くで人気」は位置情報サービスに依存するため、「設定」のプライバシー項目で「位置情報サービス」を無効化しているとき、あるいは「App Store」の位置情報サービスを個別に無効化しているときは機能しません。その場合、「近くで人気」タブを表示すると、サービスをオンにするよう警告されます。

「App Store」の「近くで人気」を表示すると、現在地のエリアで人気のアプリが表示されます。位置情報をもとにアプリ検索することと同じ効果があります

「近くで人気」は位置情報サービスを利用するため、スイッチをオフにしていると動作しません