サポートを強化していく

発表会の最後に質疑応答の時間がもうけられ、エリック・ガン氏と同社 取締役COOの寺尾洋幸氏が記者団の質問に回答した。

ネットを使えば使うほどマイレージが貯まるパケットマイレージに代表されるように、今回発表されたサービスはヘビーユーザー向けなのではないか、という質問に寺尾氏は「ヘビーユーザーは、自分でサービスを選らんでいける層と理解している。こちらから使い方をおすすめしないといけない、レイトマジョリティ(これからスマートフォンを導入する層)の方に、使いやすい仕組みを提供していきたい」と説明した。

質疑応答で記者団の質問に回答する、エリック・ガン氏(右)と寺尾洋幸氏(左)

ヤフーによるイー・アクセスの株式取得が中止された背景について聞かれると、エリック氏は「オフィシャルな見解ではないですが、細かいところを詰めてみないと分からなかった、難しいところがあったというのは事実だと思います」と回答。また寺尾氏は「類推で話をすべきではないと思っていますが」と断った上で、「宮坂さんとはサービスを実現するために、色々話し合った。資本をどうするかということより、サービスの実現に向けて舵をとった背景がある」と説明した。

イー・アクセスの時代には、SIMフリー端末の「Nexus 5」を利用したサービスなども提供した。今後、そういったサービスの発表はあるのか、という質問にエリック氏は「SIMフリー端末と連携したサービスは継続したい。将来的には、ラインナップにAndroid以外のOSも加えていきたい」と話した。

サポート面の強化はどのようにしていくつもりか、という質問に寺尾氏は「イー・アクセスの時代、Pocket WiFiを提供していた。他社の周辺機器と連携する商品のため、サポートには特に力を入れていた。サポート部隊のモットーは"ノーと言うな"で、PocketWi-Fiに関係のない質問にも必ず調べて答えを返していた経緯がある。このサポートセンターを活かしていきたい。このほか、専門ショップの店頭でもお客様のサポートをしていきたい」と説明した。

大手キャリアからは新料金プランが発表された。他社のサービスに対してどのように差別化をしていくつもりか、という質問にエリック氏は「新料金プランが話題になっているが、速度制限などもあり、中身が分かりづらい。我々はそういった制限を設けていない。電話は1回10分で300回。色いろ分かりやすい。データ通信に関しては1GBのプランなども用意している。良い選択肢になるのでは」と説明。分かりやすさを前面に出して、これからスマートフォンを導入する層のマーケットを獲得していく考えを示した。

(記事提供: AndroWire編集部)