AMDは2日(現地時間)、同社製APU「Kaveri」(開発コード名)のラインナップにデスクトップPC向けの「AMD A10-7800」を追加した。日本国内では7月3日より発売を開始し、価格は税別17,980円。

KaveriはCPUにPiledriverコア後継のSteamrollerコア、GPUにGCNベースのRadeon GPU Coreを統合したヘテロジニアス・システム・アーキテクチャ(HSA)対応APU。デスクトップPC向けには、2014年1月より最上位モデル「AMD A10-7850K」と「AMD A10-7700K」が販売されている。対応ソケットはSocketFM2+。

Kaveriの概要

A10-7800は、A10-7850Kと同様に4コアのCPUと8コアのGPUからなる12コアのCompute Coreを備える。一方、動作クロックはA10-7850Kのベースクロックが3.7GHz、Turbo CORE時が4.0GHzに対し、A10-7800ではベースクロックが3.5GHz、Turbo CORE時が3.9GHzと引き下げられたほか倍率ロック仕様の製品となる。TDPは「cTDP」(Configurable TDP)により65Wか45Wの設定が可能で、45Wでの動作に最適化されているという。

このほかの主な仕様は、対応メモリがDDR3-2133、統合GPUがRadeon R7 Graphics、GPUのクロックが720MHz。従来モデルとの比較は以下の通り。

■スペック比較
製品名 A10-7850K A10-7800 A10-7700K
CPU Cores 4 4 4
GPU Cores 8 8 6
Compute Cores 12 12 10
ベースクロック 3.7GHz 3.5GHz 3.4GHz
Turbo Core 4.0GHz 3.9GHz 3.8GHz
L2キャッシュ 4MB 4MB 4MB
統合GPU Radeon R7 graphics Radeon R7 graphics Radeon R7 graphics
GPUクロック 720MHz 720MHz 720MHz
TDP 95W 65W/45W 95W

対応APIがDirectXR 11.2、Mantle、OpenCL 1.2、OpenGL 4.4。このほか、音響技術「TrueAudio」やUVD(Unified Video Decoder)やVCE(Video Coding Engine)などマルチメデイア機能も従来モデルと同様に備える。

また、日本AMDではA10-7800の発売に合わせて東京・秋葉原でイベントを行うほか、TwitterやFacebookと連動したキャンペーンも実施する。

■イベントとキャンペーンの詳細はこちら
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