また、Twitter上で試し読みできるのは、本の作者や出版社にとってもメリットが大きい。発表会では途中、KADOKAWAの井上伸一郎代表取締役専務が「東京ESP」の作者である瀬川はじめさんと共に、実際に「東京ESP」の電子書籍をTw-ePubからツイートするデモンストレーションを行なう場面があった。

瀬川さんはまだTwitterアカウントを持っていなかったため井上専務のアカウントからのツイートになったが、すぐに試し読みができるという手軽さを見て「作品はやはり内容を見ていただかないと宣伝できないので、こういうサービスがあるのはうれしい」とコメント。作品を読んでいない人にTwitterの140字で良さを説明するのは難しいものの、直接作品を埋め込めばすぐ読んでもらうことが可能だ。

Twitterをプロモーションツールとして利用する出版社や作家は多いが、新機能は簡単に試し読みできて電子書籍の購入につなげやすい点でTwitterを使った宣伝や広報に活用しやすいだろう。もちろん、リツイートもできるのでお試し版の回し読みもTwitter上で実現できる。

「東京ESP」の作者、瀬川はじめさんと作品をツイートするKADOKAWAの井上伸一郎代表取締役専務