NTTドコモは、M2M機器に組み込むSIMカードとして、海外通信事業者の電話番号も書込みが可能になる「eSIM」を、法人の顧客向けに日本で初めて提供を開始した。

「eSIM」導入イメージ

「eSIM」は通信機能を搭載する車両や建設機械等のM2M機器に組み込むSIMカード。「docomo M2Mプラットフォーム」を利用する法人の顧客向けソリューションとして提供される。これまで、世界各国でM2M機器を販売する企業が海外通信事業者の回線を利用する場合、機器の製造時に各通信事業者が提供する専用のSIMを組み込む必要があった。「eSIM」を導入することで、製造時に1種類のSIMを組み込むだけで、海外通信事業者の電話番号を随時書き込むことが可能となる。

NTTドコモはメリットとして、海外展開する企業にとって部品の共通化により、製造および在庫管理の効率が向上することに加え、M2M機器を利用する国を変更する場合も、新たに利用する国の電話番号を同一のSIMで利用できるため、運用の利便性も向上すると説明している。

(記事提供: AndroWire編集部)