まとめと考察

ということで、テスト項目を絞ってDevil's Canyonをテストしてみたが、あくまでも改善されるのは放熱効果だけであって、それも比較的ダイの温度が低いところでは明確に差があるが、ダイの温度が上がると効果が見えにくいことが分かった。

また、ダイそのものは(個体のばらつきはあるにせよ)従来のHaswellとなんら変わりがないのも事実で、そんなわけでDevil's Canyonにしたからすごくオーバークロックしやすい、という訳でもないのが確認できた。

とは言え動作周波数も引きあがっており、より高い性能がほしいユーザーと、オーバークロックを楽しみたいユーザーの両方にお勧めしやすい製品である。ただオーバークロックの際には、目的が何なのか(より高い性能がほしいのか、より高い動作周波数がほしいのか)を忘れない様にすれば幸せになれると思う。